山口「何としても勝つ」と141球熱投!プロ初完投勝利

[ 2014年9月3日 21:40 ]

<神・De>甲子園での完投勝利を飾り、ファンの声援に応える山口

セ・リーグ DeNA3―1阪神

(9月3日 甲子園)
 2006年にプロ入りして以来9年目。今季7年ぶりに先発に転向したDeNAの山口が、141球を投げ5安打1失点、11奪三振の好投を見せプロ入り初の完投勝利を挙げた。

 前日、チームは逆転サヨナラ負けを喫しただけに「ここで連敗をしたらズルズル行ってしまう。何としても勝つと考えて投げた」と気持ちよさそうに語った。

 初回に、先頭の上本に四球を与える波乱の立ち上がり。1死一、三塁でゴメスのニゴロ間に先制点を奪われたが、「大量失点だけは与えないようにと思った」と山口。2回には1死一、二塁、4回には2死満塁のピンチをしのぐと、尻上がりに調子を挙げ、5回以降は完璧投球。130球を超えた9回にも150キロをマークするなど、球威も衰えず見事に完投勝利を挙げた。中畑監督も「きょうは俊(山口)に尽きる。隙を与えなかった」と絶賛した。

 「これからも残り試合は一試合も落とせないゲームなので、何が何でも勝つつもりで投げました。甲子園という場所に先発で帰って来られて、完投できて光栄です」と山口。

 高校時代には柳ケ浦(大分)のエースとして甲子園に2度出場したがともに初戦敗退。05年のセンバツでは当時最速の151キロをマークしたが、勝利を挙げられなかった。プロ入りしてからも阪神戦には11年5月8日、新潟で行われた試合に救援で勝利を挙げただけとあり、うれしい甲子園初勝利ともなった。

 DeNAはこの勝利で借金を4に減らし、3位・阪神と5・5ゲーム差とした。逆転CSへ…「とにかくチームが勝つことが1番。CSに向けて争っている中で、勝てる投手になりたい」と力強かった。

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