上甲監督へ連覇捧げる スリランカに大勝で日本連勝

[ 2014年9月3日 05:30 ]

<日本・スリランカ>1回1死 二塁 適時ニ塁打を放つU18・岸

第10回U―18アジア野球選手権 日本20―0スリランカ

(9月2日 バンコク(タイ))
 日本は1次リーグでスリランカと対戦し、20―0の5回コールドで下し2連勝を飾った。外野手として出場した岸潤一郎投手(3年)が2安打2打点と活躍。登板した2投手が走者を一人も許さない完全リレーと力の違いを見せつけた。2日に死去した済美の上甲正典監督(享年67)と親交の深かった高橋広監督(59)とナインは、11年に続く大会連覇をささげることを誓った。

 鋭い打球が中前に抜けた。コールド勝ちを決める一打を放った岸は「(前の打席で)しょうもない遊飛だったので、センター返しを意識した」と汗を拭った。本職は投手だが、打力を買われて今大会は「6番・左翼」で起用される。2試合連続タイムリーを放ち、チームを2連勝に導いた。

 隣県の済美とは3年間で10度も練習試合で対戦。試合後に上甲氏の悲報を聞くと「元気だったので信じられない」と言葉を失った。鳴門渦潮で指揮を執る高橋監督は試合前に一報を受けたが、気丈に振る舞った。数年前から上甲監督ら四国の指導者と「4人会」という組織を発足。現在は智弁和歌山の高嶋仁監督も加わった「5人会」となり、食事をしながら野球談議することが楽しみだったという。「野球に対する貪欲さなど勉強させていただいた」と感謝した。岸と同じ明徳義塾の安田も「金メダルを獲って上甲さんに見せてあげたい」と優勝をささげることを宣言した。

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2014年9月3日のニュース