延長50回→日本一から一夜…中京・松井プロに「行けたらいいなあ」

[ 2014年9月2日 08:04 ]

31日の全国高校軟式野球選手権大会決勝で平中監督(左から2人目)と号泣しながら抱き合う中京・松井(同3人目)

 伝説の試合の主役が「プロ」への思いを口にした。兵庫県明石市で開催された全国高校軟式野球選手権大会で2年ぶり7度目の優勝を飾った中京の選手たちが1日、岐阜県瑞浪市の母校に凱旋した。

 延長50回の死闘となった崇徳(広島)との準決勝を1人で投げ抜くなど優勝に貢献したエースの松井大河投手(3年)は卒業後の進路について、「(大学では)軟式はやりません。準硬式か硬式にチャレンジしたい」と明言した。大会では4試合(75回2/3)で1047球を投げた精神力に加え抜群の制球力を披露。大学で磨きをかければプロへの道も広がるが、「何か縁があってそういう形になれば。(将来的に)行けたらいいなあ」と夢を語った。

 体育館で開かれた優勝報告会では、生徒ら約150人から「おまえら、凄いぞ」「おめでとう」と大歓声が上がった。崇徳との激闘は社会現象になるなど反響も大きく、前夜は、無料通信アプリLINE(ライン)に「100件近くの連絡がありました」と松井は笑った。この日も右肩などに張りは残っているというが、今後は長崎国体との2冠に向けて調整していく。鉄腕エースは「長いイニングを戦った崇徳の選手たちとは、いい仲間という感じ、また国体で戦いたい」と再戦を熱望したが、「延長はしたくないけど…」と続け、周囲の笑いを誘った。

続きを表示

この記事のフォト

2014年9月2日のニュース