楽天・横山 史上初!プロ初登板1球勝利 仙さん苦笑い

[ 2014年8月31日 05:30 ]

<楽・ソ>プロ初勝利の横山(中央)はクラッチ(左)、クラッチーナに祝福され笑顔を見せる

パ・リーグ 楽天9-4ソフトバンク

(8月30日 コボスタ宮城)
 思わぬ「珍記録」の形で、初勝利を手にした。楽天のドラフト6位新人・横山が、史上初となるプロ初登板での1球勝利。だが、その姿はお立ち台にはなかった。試合後。ヒーローではないことを自覚している右腕は、苦笑いでベンチ裏に現れた。

 「勝ちが付いたのは凄くうれしいけど、それ以上に恥ずかしいです」

 1―1の7回2死二塁と緊迫した場面でマウンドへ。今宮への初球、140キロの直球を中前にはじき返され、勝ち越しを許した。送球間に進塁を狙った今宮が二塁でアウトになりチェンジ。横山は悔しがりながらベンチに戻った。だが、直後に味方打線が打者13人の猛攻で一挙8点を奪って逆転。打たれたにもかかわらず、プロ初勝利が転がり込んできた。

 東京電力福島第1原発事故だけでなく、東日本大震災では津波の被害も大きかった福島県浪江町出身。中学時代に所属していた「相双中央シニア」の監督だった渡辺潤也さん(享年36)を津波で亡くしたこともあって、復興への思いは人一倍強い。「被災地代表のプロ野球選手として頑張りたい。風化させないためにも、次はしっかり抑えて勝ち星が付くように投げたい」。ウイニングボールは福島県伊達市で生活する両親に贈るという。

 大事な局面で送り出した星野監督は「あんなもの、初勝利とは言わないよ」と突き放した後に、こう続けた。「でも何か持ってるんだろうな。打たれたのに、運のいいやつだよ」。2軍でも0勝3敗だった横山が1軍でしるした大きな第一歩。次は自身の力で、2勝目をつかみ取る。

 ≪1球勝利はプロ野球37人目≫新人の横山(楽)が初登板で1球勝利。1球勝利は7月22日巨人戦の金田(神)以来プロ野球37人目(チーム3人目)。うち、1球で初勝利は6月15日楽天戦の土田(巨)に次ぎ6人目だが、プロ初登板で1球勝利は横山が初めてだ。

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