マエケン　まさか４回５失点ＫＯ　メジャー視察の前で…

＜広・ヤ＞失点し顔をしかめベンチに戻る前田健

セ・リーグ 広島３－６ヤクルト

（8月28日 マツダ）
　広島・前田健はうつろな目でチームの敗戦を見届けた。赤道直火ユニホームをまとった夏休み最後の地元戦。エースで痛い逆転負けを喫し、２位浮上を逃した。

　「悪いなりの投球ができなかった。悪いから打たれた、では意味がない。そういう時こそ抑えないと。悔しいです」

　レンジャーズ、レッドソックス、インディアンスの編成担当が見守る中、初回１死三塁から川端の中犠飛で先制点を許す。味方がその裏に３点を奪ったが、毎回先頭に安打を許し４回９安打５失点でＫＯ。防御率も２位に後退した。

　前回２２日の阪神戦（マツダ）で今季初完封。５年連続２桁勝利を挙げ、「これをきっかけに乗っていかないといけない」と話していた。前回は今季最多１３９球を投げ、後半戦で初めて中５日での先発だった。

　満を持してエースをフル回転させる起用法にした野村監督も「本来の切れがなかったね。修正もできなかった。中５日に切り替え、ギアを入れたところなので、残念と言えば残念」と渋い表情。首位巨人とのゲーム差は３に広がった。