前夜の失敗よぎる一発…呉昇桓を救った中西投手コーチの“間” 

[ 2014年8月28日 05:30 ]

<巨・神>最後を締めた呉昇桓(右)はナインと勝利の儀式

セ・リーグ 阪神5-4巨人

(8月27日 東京D)
 同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。2点リードの延長10回。阪神・呉昇桓(オ・スンファン)がリベンジのマウンドに向かった。

 前夜は1点差で登板も、まさかの逆転サヨナラ負け。しかし、この日も“続き”が残っていた。先頭の阿部に、初球直球を左中間スタンドへ放り込まれ瞬く間に1点差。またか…。ドーム内を混沌(こんとん)とした空気が支配した。

 「ホームランは打たれたが、まだゲームは終わっていないと思った」

 大きな波が「石仏」をのみ込もうとしていた。そんな時、中西投手コーチがマウンドへ向かい間を取り入った。「切り替えていけ」。強い言葉に気持ちを引き締め直した。村田を遊ゴロに仕留めると、前日サヨナラ打を浴びたロペスをフルカウントから直球で空振り三振。最後は井端を右飛に打ち取って、試合を締めくくった。

 「忘れるところは忘れて、直すところは直していくよ」。試合前は救援失敗のショックを必死に振り払うように言葉を発していた。真価が問われるマウンドで意地の投球を見せた右腕に和田監督も「2回続けてやられないところがスンファンらしい。これからの試合はこういう展開が続く。もう一度、ふんどしを締め直して頑張ってほしい」とうなずいた。

 「今日の勝ちはチームにとって大きい。切り替えられて自分も良かった」。チームにとって大きな33セーブ目。試練とともに高みへと上がっていく。幾多の修羅場をくぐってきた背番号22にとっては臨むところだろう。 

 ▼阪神・金田(同点の9回を3者凡退に抑えて5勝目)プレッシャーのかかる場面だったけど、気持ちだけは負けないようにと思っていた。

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