ゴメス弾!自力V消滅危機救った「キープ・ファイティング」

[ 2014年8月28日 05:30 ]

<巨・神>延長10回1死一塁、21号2ランを放ったゴメスは両手を上げて生還

セ・リーグ 阪神5-4巨人

(8月27日 東京D)
 猛虎の主砲がチームを救った。阪神のマウロ・ゴメス内野手(29)が27日の巨人戦で、同点の延長10回に値千金の決勝21号2ランを放った。この一戦に敗れれば自力Vの可能性が消滅したが、6回に反撃の適時打を放ち、最後は130メートルの特大弾で決めた。チームは前夜の逆転サヨナラ負けの悪夢を振り払い、再び首位・巨人に1・5ゲーム差に接近。猛虎はまだ死なない。

 前夜の借りを返す豪快な一撃は、左翼席に陣取った虎党のさらにその上を越えていった。同点の延長10回1死一塁。巨人の守護神・マシソンの2球目、146キロの高め直球をフルスイングしたゴメスの打球は、キリンビールの「一番搾り」の看板の縁に直撃した。

 推定130メートルの特大弾。2試合連発となる21号決勝2ランで4番がケリをつけた。「打った瞬間に入ると思った。狙ってはいなかった。いい球が来れば強く叩こうと。しっかり打てたと。ハッピー、ハッピー。勝利に貢献できてうれしく思う。キープ・ファイティング(戦い続ける)!」。伝統の一戦を制しての敵地でのヒーローインタビューは格別だった。

 巨人との首位攻防戦第2ラウンド。初戦は9回に逆転サヨナラ負けを喫し、この試合に負ければ自力での優勝の可能性が消滅する重要な一戦だった。初回に村田に先制3ランを浴び、この日も重苦しいムードに包まれていた。それを切り裂いたのも、ゴメスだった。初めて得点圏に走者を進めた6回1死一、二塁で、小山が投じたボール気味の145キロ外角球を右前に運ぶ適時打。「いい形で反応できた」と、逆転劇への流れをつくった。

 前日、東京ドーム入りする際、ゴメスは「ファンからもらった」という「一番」と漢字で入った日の丸のハチマキをマートンとおそろいで額に巻き、タクシーを降りてきた。この3連戦の持つ意味は十分に分かっていた。前カードの広島3連戦は12打数1安打7三振と沈黙していたが、この2試合は2本塁打を含む4打点と完全復活。観戦に訪れた坂井信也オーナーはゴメスの活躍について「見ての通りですね」と笑顔で語り、和田監督は「ザ・4番の仕事をしてくれた」と賛辞を贈った。

 1年前。チームは8月27~29日に同じ東京ドームで巨人に3連敗を喫して8ゲーム差に突き放され、事実上優勝の可能性が消えた。しかし、今季は土俵際で踏ん張り、再び1・5ゲーム差に寄り戻した。看板ではなく、縁に当たったことで賞金100万円と1年分のビールゲットはならなかったが、ゴメスは「優勝してみんなでお酒を飲めたらうれしいね」と穏やかに笑った。その視線は、頂点だけを見据えていた。

 ≪マシソン大好き≫ゴメス(神)が延長10回に勝ち越し2ラン。前日まで延長戦は4打数無安打(1四球)とさっぱり。来日6打席目の初安打が価値ある一発になった。マシソン(巨)とはこれで7打数4安打(打率・571)、1本塁打、3打点と攻略。今季マシソンと5打数以上対戦している打者では森野(中)の・500(6の3)を上回り最高打率だ。また巨人戦の殊勲アーチは
 5月9日先制 ●2―4
7月23日先制 ●2―3
8月14日同点 ●1―4
8月26日先制 ●3―4
8月27日勝越 ○5―4
 と5本目で初めて勝利に結びついた。

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