黒田恩師に贈る9勝目 トーリ氏「6」永久欠番式典で好投

[ 2014年8月25日 05:30 ]

<ヤンキース・ホワイトソックス>黒田博樹(左)のドジャース時代の監督・ジョー・トーリ氏(右)が始球式を行った

ア・リーグ ヤンキース5―3ホワイトソックス

(8月23日 ニューヨーク)
 ヤンキースの黒田博樹投手(39)が23日(日本時間24日)、ホワイトソックス戦で6回を5安打2失点と粘投し、今季9勝目を挙げた。試合前にはヤ軍前監督で、黒田のドジャース入団時の指揮官でもあるジョー・トーリ氏(74)の背番号6を永久欠番とする式典が行われ、恩師の晴れ舞台に白星をプレゼント。次回28日(同29日)タイガース戦では、5年連続2桁勝利と日本選手初の全30球団勝利の快挙に挑む。

 傷口を最小限でとどめ、6回を2失点としっかりと試合をつくった。それが、黒田の真骨頂だ。

 「状態は良くなかった。粘り強く、という気持ちでした」。2回は先頭から2連続二塁打を浴びて先制点を許したが、スプリットを決め球に、3者連続で左打者を空振り三振。生命線のシンカーが不調な中で「左打者への勝負球はスプリットと思っていた」とベテランの引き出しが光った。

 いつにも増して、負けられない試合だった。試合前セレモニーに、ヤ軍の前監督で、今年殿堂入りしたトーリ氏が登場。黒田にとってもドジャース時代の08~10年を共に戦った恩師だった。

 2人の信頼関係を物語るエピソードがある。ド軍が地区優勝した09年、黒田は首痛で地区シリーズの登録を外れた。フィリーズとのリーグ優勝決定シリーズに間に合わせようとする右腕の練習試合登板を見るために、トーリ氏は「彼の力が必要」とプライベートジェットでわざわざ駆け付けた。万全ではないことは承知の上で、同シリーズ第3戦に先発起用。しかし、結果は1回2/3で6失点KO。指揮官の期待を感じていた右腕は「悔しい」と珍しく涙を流した。

 この日は式典の時間帯は登板準備で、ほとんど見ることはできなかった。それでも「あいさつはしました。こっち(米国)に来たときの最初の監督。凄く大好きな監督」と久々の再会を喜んだ。

 これで日米通算180勝目。トーリ氏の下で10年に初めて達成した2桁勝利は、5年連続に王手をかけた。既に4年連続の時点で日本選手では黒田しかおらず「続けることにポリシーがある」とプライドをのぞかせた。

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