ヒース終盤戦へ“切り札”だ 来日初登板で見せた先発適性

[ 2014年8月25日 05:30 ]

<広・神>力投するヒース

セ・リーグ 広島2-8阪神

(8月24日 マツダ)
 敗戦の中に確かな光明があった。広島は来日初登板初先発となったデュアンテ・ヒース投手(28)が6回2安打1失点と好投。相手を力でねじ伏せる、自らの持ち味を存分に発揮した。試合は1点リードの8回、セットアッパー・中崎が阪神打線に捕まり、逆転負け。打線も今季最少タイの2安打と迫力を欠いた。7月12日以来の2位浮上はならなかったが、ヒースが終盤戦に向けての“切り札”となるのは間違いない。

 強力打線を力でねじ伏せた。最速152キロの速球を主体にスライダー、カーブ、フォークボールを小気味よくコントロール。ヒースが来日初めての1軍マウンドで実力を存分に発揮した。

 「勝てなかったが、投球自体は良かった。自分の持ち味はストライクゾーンでどんどん勝負していくことだからね」

 チームの敗戦に笑顔はない。勝ち星を得ることはできなかったが、確実に試合を作る能力は示してみせた。

 冷静なマウンドさばきだった。初回、先頭の上本への四球を発端に1死二塁のピンチを招いたが、動じない。鳥谷を148キロ直球で三邪飛、ゴメスは151キロ直球で一邪飛にしとめ、堂々とベンチへと帰ってきた。米マイナーリーグ時代に対戦経験があり「あまり言いたくはないが、抑えたよ」と自信を見せていた相手主砲・ゴメスを封じ、リズムをつかんだ。2回、今成に先制のソロ本塁打を許したが、3回以降の4イニングは無安打。「1、2回はバタバタしたが、以降はしっかりと自分の投球ができた」と胸を張った。

 好投の源は研究熱心さにある。2軍戦では「クイックモーション」を自らの課題として取り組んできた。セットポジションで長く球を持つことを心がけるなど、これまでのクイックを改善。さらに日本の打者の傾向はチームメートにしっかりと聞き込んだ。

 「1カ月たって日本の生活には慣れてきた。一番、キツかったのは時差だが、今はしっかり眠れている」

 日本食好きで、ラーメンなど麺類をすすんで食べる。最近では広島市内にお気に入りのメキシコ料理屋を見つけたことで、食の幅が広がった。活躍できる環境は整った。野村監督からも高評価を得た。「100球以内という予定の中、6回を投げたし、十分に合格点。緩急も付けていたし、直球のスピードも5回くらいから戻ってきた」

 外国人枠があるため、流動的ではあるが、今後も先発として起用し続ける予定。勝負の終盤戦に向け、頼もしい右腕が戦列に加わった。

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