ソフトB ちぐはぐ連敗…バントも猛チャージの餌食に

[ 2014年8月23日 05:30 ]

<ロ・ソ>延長11回無死一、二塁、金子(左奥)は送りバントを失敗し捕手・田村に三塁封殺にされる

パ・リーグ ソフトバンク3-4ロッテ

(8月22日 QVC)
 痛恨のサヨナラ負けの伏線は延長11回のソフトバンクの攻撃だった。

 ロッテの5番手・服部から柳田、長谷川の連打で無死一、二塁。強攻か堅実か。2つの選択肢が存在した。秋山監督が選んだのはマルチ安打を放っていた吉村の交代。だが、代打・金子は期待されたバントを失敗する。続く代打・松中は捕邪飛、明石も遊飛に倒れ最大の好機を逸した。

 「みんなが、やるべきことをやっていくことだろう。それが一番だ」

 試合後、秋山監督はミスの出たシーンを振り返った。ただ、結果的には堅実策が裏目に出た。金子のバントの場面、サインはバスターなど流動的ではなく「バント」固定。ロッテはほぼ100%決めつけ内野手は勢いよく前に出てきた。「(あまりのチャージに)空振りしようかと思った…」と金子。石橋を叩いて渡る作戦が、逆に相手の迷いを消し、絶体絶命のピンチの場面で思い切りを与えてしまった。

 逆に延長11回裏は無死一塁からバントをせず、積極策に出たロッテに今季4度目のサヨナラ負けを食らった。ちぐはぐさが残った連敗だ。2位・オリックスとのゲーム差は2・5。残り試合が5試合多いライバルとの差は見た目以上に少ない。「そうそう、簡単には勝てないんだ」。大事なのはきょうの試合。秋山監督は自らに言い聞かせるよう、つぶやいてバスに乗り込んでいった。

続きを表示

2014年8月23日のニュース