“ライアン”山城5回8失点KOも…「楽しかった」

[ 2014年8月22日 10:54 ]

<三重・沖縄尚学>5回、三重に追加点を許した沖縄尚学・山城

第96回全国高校野球選手権大会準々決勝 沖縄尚学3―9三重

(8月22日 甲子園)
 昨秋の明治神宮大会覇者・沖縄尚学が準々決勝で散った“琉球のライアン”の異名を持つエース山城が三重打線に11安打を浴びて8失点。「先にマウンドを降りたくない」と話していた右腕は5回で降板し、右翼の守備へ。7回には代打を送られてベンチに下がった。

 初戦(2回戦)の作新学院戦で14奪三振、続く3回戦の二松学舎戦では13安打をあびながらも10奪三振と、2試合連続で2桁奪三振をマーク。だが、この日は甘く入ったボールを痛打された。

 「山城の調子、肘の位置が低いとか、いろいろ気になっていたことはあったけど、内角を攻めるなど強くの姿勢が見えていたので…。変化球が入らず、ストレートを狙われたように感じました」と比嘉監督。

 初回、三重に先制点を許した直後に1死三塁のチャンスを作りながら無得点。2点を返した直後の5回には山城が西岡にソロ本塁打を浴びるなど6長短打を集中されて5失点。指揮官は「初回、追いつける場面で追いつけなかった。5回に打たれたホームランが大きかったですね」と唇を噛んだ。

 それでも山城は「味方に点を取ってもらったのに、守ることができなかった。相手の方が上だった」と語り、最後の夏を終えたが「しっかりできた。楽しかった」とサバサバとした表情で語った。

 2年7回目の夏も準々決勝の壁に阻まれ、初の夏4強はならず。それでも明治神宮大会優勝、4季連続の甲子園出場と沖縄尚学の歴史を塗り替えてきた。指揮官は「本当にご苦労様と言いたい」と選手たちをねぎらった。

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