“ライアン”山城散る…三重、鮮やか集中打で県勢59年ぶり夏4強

[ 2014年8月22日 10:20 ]

<沖縄尚学・三重>5回表2死満塁、今井に3点適時二塁打を浴びて肩を落とす沖縄尚学・山城

第96回全国高校野球選手権大会準々決勝 三重9―3沖縄尚学

(8月22日 甲子園)
 第96回全国高校野球選手権大会第12日は22日、甲子園球場で準々決勝4試合が行われ、第1試合では46年ぶりに8強入りした三重(三重)が8―3で沖縄尚学(沖縄)を下し、初の準決勝進出を果たした。三重県勢の夏4強は1955年の四日市以来59年ぶり。

 三重打線が甲子園で2試合連続2桁奪三振をマークした“琉球のライアン”こと沖縄尚学・山城を見事に攻略した。初回1死一、二塁から4番・西岡の右前適時打で1点を先制。4回には2死一、三塁から1番・長野の右越え適時三塁打で2点を加えた。

 先発の左腕・今井が4回1死から4番・安里に左越えソロを浴び、さらに1死一、三塁から砂川の左犠飛で1点差に迫まられたが、直後の5回には西岡が“お返し”とばかりに左越えソロを放つと、連打と敵失で2死満塁とチャンスを広げて今井が左中間へ走者一掃の二塁打、続く長野も左前適時打を放ち、一挙5点。鮮やかな集中打で山城をこの回で降板させた。

 今井は5回以降も走者を背負う苦しい投球が続き、8回無死一、三塁から併殺崩れの間に1点を失ったが、9回に内田が3番手の上原から右越えソロを放ち、リードは再び6点差に。今井は11安打3失点で完投した。

続きを表示

この記事のフォト

2014年8月22日のニュース