三重 エース左腕今井 熱投312球2戦連続完投「自信になっている」

[ 2014年8月20日 16:44 ]

<三重・城北>5失点ながら完投で城北を破った三重・今井

第96回全国高校野球選手権大会3回戦 三重7―5城北

(8月20日 甲子園)
 三重(三重)が1968年以来46年ぶりの8強入りを決めた。三重県勢としても18年ぶりの躍進。中村好治監督は「本当に厳しい試合で、いつ追いつかれるか不安がよぎったが、今井が最後まで投げてくれてホッとしています」と安どの表情を浮かべた。

 チーム打率4割超の打線が、この日も威力を発揮した。2回に4本の適時打を集中して5点を先制するなど、序盤で6点のリードを奪った。しかし、城北(熊本)の追い上げにあい8回までに1点差まで詰め寄られた。それでも裏の攻撃で、1死三塁のチャンスをつかむと、佐田の左犠飛でリードを広げた。中村監督は勝敗を分けたポイントとして「最後の得点、あの1点が大きかった」と振り返った。

 打線の援護を受け、先発したエース・今井も粘った。延長11回サヨナラ勝ちを決めた13日の1回戦・広陵(広島)戦では9回まで投げ149球。そして163球で完投した18日の2回戦・大垣日大(岐阜)戦に続き、この日も129球で9回を投げ切り6安打5失点(自責3)。リードを守り切った。

 「(4失点した5回の)ノーアウト満塁の場面が苦しかった。ランナーがいることを忘れて、ストライク先行で丁寧に投げることを心がけた」と今井。「疲れはないことはないが、その中で投げられることが自信になっている」と胸を張った。

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