菊池今季2度目20戦連続安打 秘密兵器は特注バット

[ 2014年8月20日 05:30 ]

<D・神>1回、二塁打を放つ菊池

セ・リーグ 広島8-0DeNA

(8月19日 横浜)
 フラフラと舞い上がった飛球は中前にポトリと落ちた。相手野手が処理に手間取るわずかなスキを突き、広島・菊池は俊足を生かして一気に二塁を陥れた。初回1死。試合開始わずか4分で快挙を達成。その後、ロサリオの右前打で先制のホームを踏んだ。

 20試合連続安打。同一シーズン2度の達成は、2リーグ制以降では、94年のオリックス・イチロー以来、史上3人目の快挙となった。「偉大な打者に並べたのはうれしいけど、記録のためにやっているわけではない。それより二塁に進めた方がうれしい」。いかにも菊池らしいコメントだ。

 個人記録より、常にフォア・ザ・チームを貫く。犠打や右打ちなど、制約の多い2番打者だけに価値がある。「試合の中で自分のやるべきことができればいい。サインに忠実にやっているだけです」。打率・332はリーグ5位。5回、無死一塁の場面ではリーグトップ36個目の犠打を決め、一挙5点を演出した。

 2年目の昨季は自己最多の141試合に出場し、広い守備範囲でゴールデングラブ賞を獲得。その一方で、打率は・247と発展途上だった。それが今季は打撃でも急成長を遂げた。安打量産の陰には「秘密兵器」もあった。従来は反発力が強いメープルを使用していたが、しなりがあるホワイトアッシュ素材のバットを選択。焼きを入れ、木目を際立たせた特注品をメーカーに注文し、7月から使い始めた。

 「僕は前(のポイント)で打つタイプなので合うと思う。吸い付く感じで、感触は最高。プロでも2、3人しか使っていないらしいです」

 昨季は二塁手として528補殺のプロ野球記録を樹立し、今季はバットで快挙を達成。野村監督は「凄い。もう一回やるんじゃないの?技術がないとできない。地味だけど、バントを決めてくれるのも大きいよ」と称えた。

 菊池が口火を切った打線は11安打を放ち、球団記録にあと1と迫る7試合連続2桁安打をマーク。12カードぶりに初戦に勝利し、3連勝を飾った。「僕の記録よりも、カード初戦の白星が一番大事」。佳境を迎えるV争い。全てにおいてセンスあふれる24歳の存在が頼もしい。

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