メッセ11勝で単独トップ 次回G戦登板へ早くも闘志 

[ 2014年8月20日 05:30 ]

<神・中>力投するメッセンジャー

セ・リーグ 阪神8-1中日

(8月19日 京セラD)
 本当に頼りになる。阪神・メッセンジャーが6回まで最少失点に切り抜け、最多勝争いでリーグ単独トップとなる11勝目。阪神の外国人投手ではバッキーに次ぐ通算50勝目となると同時に、チームを6カード連続初戦勝利に導いた。

 「コンディションは本調子でなかったが、勝負どころで良い投球ができた。たくさん点を取ってくれたからリラックスして投げられた。野手のみんながいい仕事をした」

 球数が138球に達したことで控えめに喜んだが、力強い投球だった。初回無死一、三塁のピンチでルナ、平田を連続三振に仕留めるなど無失点でしのぐと2回以降も要所をほぼ締めた。

 リーグ断トツだった奪三振は9つ増やして今季180。最多奪三振のタイトルを獲得した昨季の183に早くも迫った。150キロ台の直球と120キロ前後のカーブとの緩急、鋭く落ちるフォークボールで三振の山を築き、「(180奪三振は)最高の気分。一度、三振王のタイトルを獲ったからには防衛したい。このタイトルだけは誰にも渡したくない」と言い切る。2年連続奪三振王を狙える位置ながら、与四球も46個と少ない。投手の球威・制球力の指標となる「K/BB」(三振÷四球)は3・91でセ・リーグ最高の値を示す。

 和田監督が「次があるので、あそこで交代させた」と説明したように、次回登板は再び中6日で火曜日となる26日の巨人戦(東京ドーム)。今後の戦況にもよるが、ペナントレースの命運を握る3連戦となる可能性もある初戦だ。メッセンジャー自身も「来週のジャイアンツ戦にも、しっかりと投げたいと思う」と早くも戦闘態勢。今季の巨人戦は6試合に登板して4勝0敗、防御率1・88。9年ぶりのリーグ優勝の鍵を握るのは、間違いなくこの助っ人だ。

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2014年8月20日のニュース