三重、超美技で反撃封じる 163球完投の今井「助けられた」

[ 2014年8月18日 10:59 ]

大垣日大戦で完投し、両手を突き上げて喜ぶ三重・今井

第96回全国高校野球選手権大会2回戦 三重―大垣日大

(8月18日 甲子園)
 三重(三重)の左腕エース今井重太朗(3年)が、1回戦で8点差をひっくり返した大垣日大(岐阜)の強力打線を9回6安打2失点に抑える完投勝利で22年ぶり3回戦進出の原動力となった。

 同じ東海地区でしのぎを削る、隣県同士の対戦。それだけに「負けたくないという気持ちが強かった」というが、それだけに「勝てた時はうれしかったですね」と胸を張った。

 2点リードのまま迎えた9回のマウンドでは、先頭打者の7番・大久保にセンターへの大飛球を浴びた。抜ければ一気に長打というケースだったが、中堅手の長野が背走しながらダイビングキャッチする超ファインプレー。味方の美技でピンチを未然に防ぐと、この回も無失点で切り抜けて勝利をもぎ取った。今井は「絶対抜けたと思ったんですけど、ああして捕ってくれて、自分も楽になりました。長野に助けられたなという感じです」とチームメートに感謝の言葉を贈った。

 中村監督は「長野だけでなく、皆しっかり守ってくれた。今井の気迫で一丸となってやれたと思う」と無失策試合にホッとした表情で、大垣日大が1回戦の藤代(茨城)戦で見せた大逆転劇に関しても「それは全く考えなかった」と振り返った。

 3回戦は中1日となる20日に行われる大会第10日第3試合で城北(熊本)と対戦する。今井は2回戦で163球を投げたが、「そんなに疲れてなく、160球も投げたっていうのは今、知りましたし、そんなに投げていると思わなかったです」とキッパリ。頼もしき左腕エースが、鉄壁の守備陣とともに三重の快進撃を支える。

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