山なり超スローボールで強力打線ほんろう 東海大四・西嶋12K

[ 2014年8月14日 13:11 ]

<九州国際大付・東海大四>12三振を奪い完投した東海大四・西嶋

第96回全国高校野球選手権大会1回戦 東海大四6―1九州国際大付

(8月14日 甲子園)
 東海大四(南北海道)、が福岡大会7試合で65得点した強打の九州国際大付(福岡)に打ち勝ち、21年ぶりの夏1勝をマークした。

 打っては相手の2投手から14安打を放ち、下位打線からの4連打などで3回に4点を先制するなど集中打で計6得点。投げては右腕エースの西嶋が山なりの超スローボールを時折投げるなど極端な緩急で相手をほんろうし、9回で153球を投げて12三振を奪い、5安打3四死球で完投勝利を飾る完勝だった。

 力投が報われた西嶋は「常にこういう試合を想定して練習をやってきた。相手は強打線なので丁寧な投球を心掛けたのが勝因だと思います」と投球を振り返り、集中打の口火を切った3回1死から自身が放ったチーム初安打については「流れが悪かったので、自分が何とかしたかった」と胸を張った。

 東海大四の大脇監督は、21年前の夏に初戦突破を果たした時の選手で、長い年月を経て今度は監督として聞いた校歌に「非常に感動しました」と感無量の表情。西嶋の投球については「緩急、奥行きを使ったナイスピッチングだった」、集中打については「大きい当たりはなかなか出ないので、何とかつないで、つないでといったことが良かった」と選手たちを称えた。21年前は選手として1勝で終わったが、「いけるところまで飛んでいきたいと思います」と語気を強めた。

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