春日部共栄 王者撃破で埼玉県勢100勝目 本多監督「信じられません」

[ 2014年8月11日 12:55 ]

1回表、小林の適時打で生還した金子(左)を迎える春日部共栄ナイン

第96回全国高校野球選手権大会1回戦 春日部共栄5―1龍谷大平安

(8月11日 甲子園)
 9年ぶり5回目の出場を果たした春日部共栄(埼玉)が、開幕戦でセンバツ王者の龍谷大平安(京都)を5―1で破り、春夏通算10勝目をマークした。埼玉県勢にとっては、春夏通算100勝目も重なるメモリアル勝利となった。

 春日部共栄は初回に龍谷大平安の先発左腕・元氏の立ち上がりを攻め、打者10人で5安打5得点。投げては、先発した金子が相手の強力打線に9回で7安打されながら要所を抑え、7回に犠飛で1点を失っただけで完投勝利。「感無量です。打たせて取る投球ができた」と話した。

 鍛え上げられた守備も光った。3回には一塁手の平塚がカメラマン席に落ちながらフライをキャッチし、4回には2死一塁から三遊間を抜けそうな痛烈な打球を遊撃手の清水がダイビングキャッチしてアウトに。5―1で迎えた8回、無死一、二塁の守りでも、三塁手の原田が好捕で併殺を取るなど随所に好プレーを見せ、金子も「守備にも助けてもらった」と笑顔を見せた。

 センバツ優勝校を破った本多監督は、「信じられません」と第一声。「不思議な感じがします」と続けた。試合前には「春の優勝校とか意識せずに、自分たちの野球をやろう」と選手に声をかけたそうだが、「私が思っている以上にのびのびやってくれた。私は緊張したが、子どもたちはのびのびやっていた。よくやってくれた。感謝しています」と笑顔が弾けた。

 ▼春日部共栄・長岡中堅手(1回に2点二塁打)「打った感触がそんなによくなくてフライかなと思ったが、力で伸びてくれた」

 ▼春日部共栄・小林主将「立ち上がりからどんどん振っていこうと思った。ミスからあっちに緊張が出てきて、畳み掛けられると感じた」

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