多村風速8メートルに乗った弾「気候は頭に入れていた」

[ 2014年8月11日 05:30 ]

<D・ヤ>6回1死一塁、2ランを放つDeNA・多村

セ・リーグ DeNA6-3ヤクルト

(8月10日 横浜)
 強烈な追い風に、打球を乗せた。2点リードの6回1死一塁。代打で登場したDeNA・多村はバックスクリーンへ試合を決定づけるダメ押しの3号2ランを放った。

 「気候は当然頭に入れていた。ライナー性の打球は伸びる」。台風11号の影響で試合開始が1時間21分も遅れ、風速8メートル以上の悪天候。多村は5回、ベンチからバレンティンの中堅への飛球が伸び、フェンスを直撃したのを見て狙った。内角低めのシュートをすくい上げるように振り抜いた。

 プロ20年目の37歳にとって、常に支えてくれる妻に贈る一発でもあった。「きょうは奥さんの誕生日で、俺が家を出てからプリザーブドフラワーを自宅に届くように手配した。本塁打も打ててよかった」と笑った。

 ヤクルト戦は13勝4敗とし、早くも勝ち越しを決めた。今月はリーグトップの5勝2敗で、最大13あった借金も5まで減らした。「最低5割を目標にしてきた。まだ借金5かという感じ。苦手なチームをどう克服していくかが大事になる」と中畑監督。好調を一過性の勢いで終わせるつもりはない。

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2014年8月11日のニュース