松中、代打適時打で涙のお立ち台「打席に立つ時、たくさんの…」

[ 2014年8月10日 17:37 ]

<ソ・日>お立ち台で涙する松中

パ・リーグ ソフトバンク6―4日本ハム

(8月10日 ヤフオクドーム)
 大歓声の中で上がった本拠地でのお立ち台。ソフトバンク・松中は「いやぁ、久しぶりなのでヤバイです」と話した後「打席に立つ時、たくさんの…」と言葉を詰まらせ、その目はみるみる真っ赤に染まっていった。

 互いに得点を取り合うシーソーゲーム。3―3で迎えた5回2死二塁、前の打席で右中間適時三塁打を放っていた明石は敬遠ぎみに歩かされて一、二塁に。ここでベンチは代打に松中を送った。マウンドには大谷。カウント1ボール1ストライクからの3球目、高めのカーブを流し打つと、打球は三塁線を破る勝ち越し適時二塁打となった。

 「どんな時もたくさんの声援をくださるファンの皆さんがいるので、何とかしよう…それだけでした。代打は本当に難しい。レギュラーの時は味わえなかった、野球人として勉強させてもらっています」。

 松中の一打が勝利を呼び込み、チームは3年ぶりの8連勝。この日、試合が雨天中止となった2位・オリックスとのゲーム差を4・5に広げた。「これからも1打席1打席、しっかり恩返しできるように頑張っていきます」。必死にバットを振り続けるベテランの姿が、優勝を目指すチームに最高の勢いをもたらした。

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