田辺監督代行「目指せヤクルト打線!」 21安打16安打に上機嫌

[ 2014年8月10日 05:30 ]

<ロ・西>高橋(手前)の後方でエアインタビューを受けるオードリー・春日

パ・リーグ 西武16-5ロッテ

(8月9日 QVC)
 終わらない。走者が途切れない。2点差になった9回1死、西武・森本の左中間二塁打がゴングだった。8安打と2つの四球で10者連続出塁。2死一、二塁から秋山がこの回2本目の適時打で9点目を挙げ、打者14人の猛攻でロッテ投手陣をKOした。

 「中軸が打てばこうなるでしょ?しっかり準備して、それが良い結果になった」。田辺監督代行の頬も紅潮していた。無理もない。5月29日の阪神戦(甲子園)の19安打を上回る今季最多の21安打で16得点も4月17日のロッテ戦(西武ドーム)の13得点を上回る今季最多。チームの20安打以上は、22安打した04年5月18日のオリックス戦(ヤフーBB)以来、10年ぶりだ。

 火を付けたのは主軸の2人だ。4回無死一、二塁からメヒアが、涌井の甘いスライダーを左翼席上段へ2試合連続の先制20号3ラン。出場60試合目での量産にベネズエラから来た助っ人は「自分はホームランバッターだが、それでも多いと思う」と目を丸くした。4番だって負けていない。中村は7回の左越え19号2ランを含め2安打5打点。「打てて良かった」と言葉は少ないが、バットは雄弁だった。

 17安打した前日に続き2試合連続2桁安打で目前の敵、4位ロッテに連勝で0・5ゲーム差。田辺監督代行は「目指せヤクルト打線!」と10試合連続2桁安打中のセ・リーグ球団に対抗意識を見せ、「これ(新聞に)入れといてね」と明るく笑った。

 ▼西武・高橋(8回途中から救援し20セーブ目)8回は準備していた。(20セーブは)目指していたのでうれしい。8月に入っても疲れはない。

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