原巨人 貧打深刻 後半戦先制されたら2勝7敗1分け

[ 2014年8月10日 05:30 ]

<巨・中>6回2死二、三塁、投ゴロに倒れる阿部

セ・リーグ 巨人1-4中日

(8月9日 東京D)
 深刻だと言わざるを得ない。巨人は前夜に3本塁打で連敗を4で止めたが、打線がまたしても貧打に逆戻り。

 原監督は「クリーンアップがああいう打撃をすると、こういう結果になる。今の打線はどうしても主導権を握られてしまうと、いい方向に好転していかない」と1得点に終わった攻めを嘆いた。

 初回、2死二、三塁の先制機を築きながら、5番の村田が三ゴロ。2回に1点を先制された後、2~5回まで打者12人が沈黙し、先発の内海が6回に平田に2ランを浴びて先に加点を許した。その裏、1死二、三塁では、3番の坂本が空振り三振、4番の阿部が投ゴロに倒れた。阿部は「(6回の)あのチャンスだな…。山井はフォークが良かった。引っ掛かってしまった」と嘆いた。

 前半戦は打率・300だった得点圏打率は、後半戦は・216と得点力が激減している。後半戦は先制された試合は2勝7敗1分けと劣勢をはね返せない。

 昨年の8月9日は広島戦(マツダ)で4点差を逆転し、原政権下では最速での優勝マジック39を点灯させた。だが、今年は勢いも状況も違う。指揮官は「投手は先取点を与えない、打者の方は少ないチャンスをモノにする集中力というか、気を出すというか、そういうところ」と言った。2位に0・5ゲーム差まで詰められるのは、広島を抜いて首位に立った6月8日以来。逆境をはね返すチーム全体の意志の強さが試される。

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