阪神 救援0封リレーが劇勝呼んだ!4番手榎田、幸運2勝

[ 2014年8月2日 05:30 ]

<神・D>10回に登板した榎田

セ・リーグ 阪神5―4DeNA

(8月1日 甲子園)
 無失点の継投リレーが、最後に白星を呼び込んだ。4―4で迎えた延長10回。阪神4番手・榎田がピンチをしのいだ。

 「空振りも取れているし、これを続けていきたい。(勝利投手は)野手の方のおかげです」

 先頭・金城から空振り三振を奪ったが、続く代打・多村には三遊間を破られた。犠打を決められ2死二塁。3番・梶谷を迎えたが徹底した外角攻めで、平凡な左飛に封じた。直後の攻撃でサヨナラとなり、今季2勝目をゲット。加藤が不在という状況の中、貴重な中継ぎ左腕としてまた一つステップアップした。和田監督が言う。

 「元々はセットアッパーだからね。経験のある投手。短いイニングでは腕が振れて、本来のキレが出ているね」

 9回に登板した呉昇桓(オスンファン)も踏ん張った。簡単に2死を奪いながら、三塁内野安打、四球、右前打で満塁のピンチ。8番・黒羽根に対しても3ボール1ストライクという難局に陥ったが、一切動じなかった。

 「自信のある球を投げようと。打者も緊張している場面だからね」

 5球目は148キロでフルカウントに持ち込むと、最後は真ん中高め147キロで空振り三振。三つのアウトは、すべて空振り三振というさすがの投球内容だった。

 8回の福原と合わせ、終盤のラスト3イニングを抑えたことを、指揮官も勝因と認めた。

 「(藤浪が降板した)後のピッチャーが踏ん張ってくれた」

 先発投手に勝ち星がついたのは7月21日の岩田が最後だが、逆に言えば中継ぎ陣の踏ん張りが目を見張る。後半戦開幕以降は一進一退の虎。豊富な救援陣が、真夏の激闘を支えている。

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2014年8月2日のニュース