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ハム 5連続適時打で5連勝!10戦ぶり先発稲葉が逆転口火打

[ 2014年8月2日 05:30 ]

<日・ソ>試合後、栗山監督とハイタッチする稲葉

パ・リーグ 日本ハム5―2ソフトバンク

(8月1日 札幌D)
 確かに場内の空気は変わっていた。2点ビハインドの7回1死一、二塁。摂津に1安打と抑え込まれていた日本ハム打線のなかで、10試合ぶりに「5番・DH」でスタメン出場した稲葉は微妙な変化を肌で感じていた。

 「(先頭の中島)卓が四球を選んだところで球場の雰囲気が変わった。何となく打席が回って来るなと思ったし、“稲葉ジャンプ”が起こって球場が一つになった」

 スタンドは揺れ、打席に入った稲葉は必死に食らいついた。2ボールからシンカー、直球を連続でファウルし、5球目のスライダーを詰まりながらも左前に運んだ。「自分のスイングをすることだけを考えた。しっかりと振り切れたので、落ちると思った」。開幕から93試合目、自身は出場11試合19打席目にしてようやく出た今季初の適時打に、一塁を回ったところで両手をポンと叩いた。

 これが6月4日の広島戦(札幌ドーム)に続く今季2度目の5者連続適時打の幕開けとなった。続く大引が同点左前打を放つと、代打・小谷野は左翼線へ勝ち越し二塁打。これで摂津をKOすると、2番手・森から近藤、大野も右、中前へ適時打をマークした。5番・稲葉から5連打で一挙5点。この波状攻撃でチームは5連勝を飾った。

 通算2151安打。3日で42歳の誕生日を迎える稲葉だが、ベンチでは22歳下の大谷らよりも大きな声を出している。そんな姿を目の当たりにしているからこそ、栗山監督も「自分よりも年上、年下とか関係なく尊敬している」と話す。

 開幕直後に手術した左膝はいまだ万全とはいえない。それでも7月12日のソフトバンク戦(札幌)から1軍復活すると、「今年は悔いを残さないようにしてやる」と全力疾走を怠ることはない。この日からソフトバンク、オリックスとの8試合がスタート。7ゲーム差の首位を追い掛け、試合後は大引、小谷野とともにお立ち台に上がって「ミラクル・ファイターズはここから!」と絶叫した。奇跡は起きるのでなく、起こすもの。レジェンドのまなざしはどこまでもまぶしかった。

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