阪神、福留がサヨナラ打!甲子園“卒寿”を勝利で祝った

[ 2014年8月1日 22:06 ]

<神・D>力投する藤浪

セ・リーグ 阪神5―4DeNA

(8月1日 甲子園)
 阪神が劇的サヨナラ勝ちでDeNAを下し、同カード6連勝。本拠地・甲子園の誕生90周年を祝った。延長10回、1死一、三塁から、PL学園時代に甲子園を沸かせた福留が中前打を放った。大阪桐蔭時代の12年に春夏連覇を果たした先発・藤浪は7者連続奪三振をマークするなど10三振を奪う力投をみせ、打撃でも2打点と躍動。7回を11安打4失点で降板し、勝敗はつかなかったものの“聖地”で存在感を発揮した。

 1924(大正13)年の完成から90年の“卒寿”を迎えたメモリアルデーに、黒星を喫することはできない――。そんな虎ナインの執念が実った。

 2点を追う3回。1死三塁から今成が中前打で1点。さらに2死二塁からゴメスの右前打を右翼・梶谷が後逸、二走・今成が生還して同点に追いついた。4回には福留、伊藤隼の長短打で1死二、三塁とすると、藤浪が中前2点適時打を放って勝ち越した。

 先発の藤浪は2回に先制2ランを被弾し、なおも無死一、三塁のピンチを背負ったが、後続を3者連続三振に斬って取り追加点を許さなかった。その後も奪三振ショーは続き、4回1死のバルディリスまで7者連続三振をマーク。1960年に鈴木隆(大洋)が記録したセ・リーグ最多連続奪三振記録の「8」には届かなかったが、阪神では小山(56年)、村山(60年)、江夏(71年)、能見(2011年)に続く5人目の7者連続でDeNA打線を封じ込めた。

 藤浪は6、7回に1点ずつを失い同点とされて降板したが、その後を受けたリリーフ陣が無失点でしのぎ、劇勝につなげた。

 DeNAは2回にバルディリスの左中間11号2ランで先制。6回にも加点し、7回には1死二塁からブランコの左前適時打で同点に追いついたが、再三の好機にあと1本が出ずに競り負けた。先発・井納は5回9安打4失点と期待に応えられず、チームは連敗。

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