ソフトＢ　今季初７連勝逃す　名手本多が痛恨トンネル

＜楽・ソ＞初回１死一塁、岡島のニゴロをトンネルし、タイムリーエラーにしてしまった本多（右）は、神妙な表情でマウンドの東浜（中央）の元へ声を掛けに行く

パ・リーグ ソフトバンク１－５楽天

（7月31日 コボスタ宮城）
　６連勝の勢いは、２点を失った初回の守りで早々に消えてしまった。１死一塁、岡島の二ゴロをソフトバンク・本多がまさかのトンネルだ。

　打球は右中間深くまで転々とし、先制を許した。「球足が速くて構えが遅れた。早くグラブを出さないといけなかった。練習します」。１１、１２年にゴールデングラブを受賞した名手は手痛いタイムリーエラーにうなだれた。

　「初回は、仕方ないです。でも、２回の３点は僕の責任。チームの連勝を止めてしまったのは申し訳ない」。初回の失点を引きずった先発・東浜は２回１死一、三塁で暴投。さらに藤田に２ランを浴びて２回までに５点を失った。「体に切れがなかったので余計にコース、コースを狙った」と東浜。３回以降は立て直したが、加藤投手コーチは「ついてないところはあったけど、２回以降ももうひとつ」と投球内容への不満を口にした。

　打線も楽天の先発・塩見から１点しか奪えなかった。今季初の７連勝を逃した秋山監督は「初回の２点は守備。２回はピッチャーだろ。あのへんを粘りきらないと…」と話し、疲れ切った表情でバスに乗り込んだ。

　福島・郡山から始まり山形、そして仙台と球場日替わりの過酷な日程だった３連戦は２勝１敗と勝ち越したが、守乱で連勝ストップ。Ｖ奪回が懸かる残り５１試合、１アウトの重みはより増していく。