ロッテ岡田 67年ぶり更新 不名誉だけど「自分らしい」

[ 2014年8月1日 05:30 ]

<ロ・日>2回、死球を受け1771打席連続本塁打なしのプロ野球新記録を達成した岡田

パ・リーグ ロッテ1-3日本ハム

(7月31日 QVC)
 これも一つの勲章だ。2回の第2打席。ロッテ・岡田は斎藤から右太腿に死球を受けた。一塁に向かった、この瞬間に「デビュー以来1771打席連続本塁打なし」という珍しいプロ野球記録が誕生した。

 「自分らしい記録だとは思います。とにかく自分の持ち味は何か、何を求められているかを考えて一打席一打席プレーしてきました。打てないのに狙ってもしようがないですから」

 クラブチームの全足利クラブから、08年の育成ドラフト6位で入団した。持ち味は俊足と球界屈指ともいわれる守備力。2年目で1軍デビューして以来、打撃に関しては「低い打球を打って、塁に出ること」だけを考えてきた。実は作新学院時代も本塁打は練習試合で1本打っただけ。公式戦で最後に本塁打を打ったのは、08年5月の全日本クラブ野球選手権の栃木県予選2回戦。それも両翼91・7メートルしかない鹿沼運動公園野球場の右翼フェンスを、ギリギリで越える当たりだったという。以来、6年間本塁打とは無縁。「柵越えの感覚が分からない」と笑うが、「自分はホームランバッターじゃないですから」と意に介さない。あくまでも我が道を進んできた。

 これまでの記録は、1リーグ時代の36年から47年にかけて横沢七郎(東急)がマークした1770打席。実に67年ぶりの記録更新となる。自分の持ち味を見失わず、コツコツと努力してきたからこその偉業だ。

 この日は4打席回ったため、記録は1773打席まで伸びた。それでも「本塁打を打てなくてもプロ野球選手でいられるというところを、子供たちに見せたい」と前を向く。本塁打が全てではない。岡田は自分の特長を、本塁打を打たないことで証明してみせた。

 ≪67年ぶり更新≫岡田(ロ)が日本ハム戦で4度打席に立ち、これで10年6月2日巨人戦のプロ初打席から1773打席連続で本塁打なし。36~47年にプレーし通算0本で引退した横沢七郎(東急)が持つデビューから1770打席本塁打なしの最多記録を更新した。初打席からに限らない連続打席本塁打なしの最多は、05~09年赤星憲広(神)の2528打席。なお、最も遅いプロ1号は村松有人(ダイエー)が98年4月12日の近鉄戦で打った1566打席目で、今後岡田が打てばこれを更新する。

 ≪米は「2593」≫大リーグで最も本塁打なしの打席が続いたのは、1871~85年にアスレチックスなどでプレーした外野手デーブ・エグラー。通算2593打席に立った現役生活でノーアーチに終わった。近代野球とされる1900年以降では、フィリーズなどでプレーした二塁手エミル・バーバンの2592打席。こちらは1944~50年の7年間通算3109打席で1本塁打を記録している。

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