神戸国際大付“4度目正直”悲願の夏!4連続適時打で7点

[ 2014年7月28日 05:30 ]

<兵庫大会・決勝>三田松聖・神戸国際大付 夏の甲子園初出場を決め、歓喜の高橋(右から2人目)ら神戸国際大付の選手たち

兵庫大会決勝 神戸国際大付11―1三田松聖

(7月27日 明石トーカロ)
 センバツは3度出場も、遠かった夏の甲子園についに届いた。神戸国際大付が4度目の決勝戦でつかんだ初の夏切符。神戸国際大付の青木尚龍監督の目はみるみる真っ赤になった。「いいこと言おうと思っていたけど…全部飛んでしまった」。苦い経験を思い出し、声を詰まらせた。

 指揮官が、「ケガばっかりだったけど、頑張ってくれた」と称えたのが1年で3度、体にメスを入れた右腕の黒田。今大会全試合に登板。決勝も8回途中まで1失点の好投。打線も3回に4連続適時打などで7点を奪い、エースを支えた。

 黒田は昨年7月と10月に左膝蓋骨を骨折した。左が治ったと思ったら、今年3月に右膝の半月板を手術。1年の秋から2年の春にかけては腰痛で、投げることができなかった。それでも素材に惚れ込む指揮官は、背番号1を託した。

 決勝前夜、2人でラーメンを食べた。監督は「連投は大丈夫か」とエースの体を心配した。黒田はスタミナをつけるために、たっぷりとニンニクを入れて、「大丈夫です」と答えていた。

 周囲の支えも励みになった。祖母の一子さん(66)は押し花を入れた額縁に「頑張ってもダメなときもあるけど、ムダにはならない」と、言葉を添えて贈った。黒田は寮の部屋に飾り、毎日眺めた。母・貴子さん(42)は仕事帰りに毎日神社に立ち寄り、息子の無事と勝利を祈った。
 
 リハビリ中に、レンジャーズのダルビッシュ有の著書で覚えた横のスライダーが最大の武器になった。持ち球だった縦のスライダーと組み合わせて奪三振が増えた。この日奪った7つのうち6つが2種類のスライダー。「甲子園で、自分のスライダーを試したい」。“ガラスのエース”を返上して、最初で最後の夏にすべてを出し切る。

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