星野監督 猛ゲキ「サヨナラ見せろ!」にナインが呼応「よっしゃー!」

[ 2014年7月27日 05:30 ]

<楽・日>サヨナラに沸くナインを笑顔で見つめる星野監督(左端)

パ・リーグ 楽天3-2日本ハム

(7月26日 コボスタ宮城)
 闘将お帰りで、サヨナラ。楽天は26日、2―2で迎えた日本ハム戦の9回に聖沢諒外野手(28)の右中間適時打で、今季4度目のサヨナラ勝利を収めた。胸椎黄色じん帯骨化症の手術などで長期休養していた星野仙一監督(67)の「サヨナラ指令」にナインが鼓舞し復帰2戦目で白星を届けた。約2カ月ぶりに指揮を執った前夜は1―8で大敗したが一夜明けての劇勝。杜の都・仙台が久しぶりに熱く燃えた。

 「久しぶりにサヨナラを見せろ!」

 三塁ベンチで星野監督の猛ゲキが飛んだ。ナインは即座に「よっしゃー!」と呼応。その願いは成就した。

 「本気で言ったわけではなかったけど現実になったね」

 少しばかり頬を緩ませた指揮官。2―2の9回。簡単に2死となったが、途中出場の嶋が右中間へエンタイトル二塁打。続く聖沢は1ボールからカーターがストライクを取りにきたスライダーが真ん中に入ったところを逃さなかった。鋭く振り抜くと打球は二塁手の頭上を越えていった。嶋が「何としても勝ちたかった。一人一人がそういう気持ちで臨んだ結果」とチームの思いを代弁すれば、聖沢も「監督の言葉は強く響く。なかなか流れがつかめないところだったけど、9回はチームが一つになった」と振り返った。

 星野監督にとっては5月25日のヤクルト戦(神宮)以来の白星。復帰初戦だった前日は、投手陣が9四死球の乱調で1―8と大敗。「最も嫌いな負け方」と怒りを爆発させていた。日本ハム先発の大谷とは今季3試合目の対戦。過去2戦2敗で、15回1/3で大谷の自責はわずか1。今回も黒星を付けることはできなかったが、「フォークは空振りしてもいい」、「盗塁も失敗していいから思い切って走れ」と指示。3盗塁と機動力を使って揺さぶり、各打者は追い込まれても粘って116球を投げさせ、8回で降板させた。

 「日本シリーズの前みたいや」と緊張感を漂わせていた前日。コボスタ宮城に到着して監督室に入ると、あの投手からのプレゼントが待っていた。星野監督の背番号と同じ77本の赤いバラ。昨季24勝無敗と大車輪の活躍でチームを球団初の日本一まで導いたヤンキース・田中から届けられたものだった。メジャーでも快進撃を続けていた田中は、現在は右肘を故障して離脱中。そんな中での粋な計らいに、闘志は最高潮まで達した。田中から届けられた花は、ナインにも見えるように監督室の入り口付近に飾られている。

 「一つ借金を返しただけで、笑顔なんて出るかい」と満足はしない。劇的な勝利で連敗を3で止めたがまだ借金14で最下位に加え、これまでサヨナラ勝ちした3試合の次の試合は全て敗戦しているからだ。「うちの課題。続かないから。しっかりハッパをかけてきます」。必ず巻き返す。そのために闘将は現場に戻ってきた。

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