藤浪マエケンと3度目対決意欲「チームが勢い乗ることできる」

[ 2014年7月25日 08:25 ]

マエケンとの再戦を前に藤浪は気合いの入ったキャッチボール

 マエケンさんに投げ勝ちます!25日の広島戦(マツダ)に先発する阪神・藤浪晋太郎投手(20)が球界のエース、前田健太投手(26)に真っ向勝負を挑む。昨季シーズンでは勝利しているが、CSファーストSではリベンジされている。チームにとっても大事な一戦。1・5ゲーム差の3位広島を一気に突き放してみせる。

 再戦の時が訪れた。藤浪本人は過剰な意識はしなくとも、周囲の注目度は抜群だ。大事な後半戦初登板のマウンドは、あこがれ、尊敬する先輩・前田健との投げ合いとなった。

 「相手のピッチャーと対戦するわけじゃないので、そういう(対戦するのはあくまでも打者という)意識は変わらない。でも、相手チームのエース級に勝つことでチームが勢いに乗ることができる。勝つことができるように、一生懸命、努力したい」

 あくまでも挑戦者として真っ向勝負を挑む。昨季シーズンでは7月7日にマツダスタジアムで初対決。前半5回までを0―0で折り返し、6回に鳥谷の本塁打で挙げた1点を守りきって、6回無失点で勝利投手となった。10月12日のCSファーストS第1戦での再戦は、5回4失点で敗戦投手に。以来、3度目の対戦となる。

 今夏の球宴中にはこんなやりとりがあったそうだ。藤浪本人は「どのへんで投げるか聞かれただけで。投げ合いたいとかじゃないです。事実確認だけです」と詳細を明かさなかったが、すでに登板日の決まっていただろう前田健から「いつ投げるん?」と聞かれ、「言えませんよ」…。しかし両者の思惑通りか、ファンの願いか、くしくもその日は重なった。

 収獲もあった。球宴中に「変化球をどういう感覚で投げているか」を教えてもらったという。「変化球の話なので、そんなにすぐにできるということじゃないですけど…。参考にしたいと思います」と今後に生かしていくつもりだ。

 好データが後押しする。広島戦は今季3戦3勝で昨季からは5連勝中。「極端にいいイメージはない。援護もたくさんいただいているというイメージ」。そう謙遜したが、「(状態は)悪くない。いつも通りの調整をしてきた」と自信ものぞかせた。

 2・5差の首位巨人を追うためには、1・5差の3位広島を突き落としておきたい。和田監督も難敵攻略には、「そうならないとゲームにならない」と藤浪の踏ん張りが必須条件だ。

 「(後半戦は)優勝に向かっていくだけ。毎回、安定したピッチングができるようにしたい」

 前半戦の最後は自身3連勝。この勢いで、25日はさらに弾みをつけて、ゴールに向かう。

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2014年7月25日のニュース