「大谷2世」盛岡大付・松本 二刀流で甲子園つかんだ

[ 2014年7月25日 05:30 ]

<花巻東・盛岡大附>1回2死二塁、松本は右越えに2ランを放つ

岩手大会決勝 盛岡大付5―4花巻東

(7月24日 岩手県営)
 「大谷2世」との呼び声高い今秋ドラフト上位候補の盛岡大付・松本が、二刀流としての大器の片りんを見せつけた。

 宿敵と3年連続の決勝は、7球団のスカウトが見守る中、「4番・投手」で出場。初回2死三塁、高校通算54本目となる右翼場外への先制2ランを放つと、5回2死一、二塁では逆転の2点適時二塁打を放った。この日は2安打4打点。マウンドでは「体が張って疲れがあった」と9安打4失点と苦しい投球内容だったが、要所では最速144キロを記録した直球とスライダーを軸に相手を封じ込んだ。

 19日の球宴第2戦(甲子園)で花巻東出身の日本ハム・大谷が162キロを出した場面をニュースで見たが、球速にはこだわらなかった。ゴロを転がしてくる花巻東の狙いをかわし、高めの球を多用する頭脳的投球を見せ「絶対勝ちたいという気持ちだった」と大粒の汗をぬぐった。

 夏の甲子園は決勝で大谷を擁する花巻東を破って出場した12年以来。夏は過去7度出場も未勝利なだけに「一つずつ勝って優勝したい」と投打での活躍を誓った。

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2014年7月25日のニュース