JR東総力戦8強 2枚看板負傷降板でベンチ6投手全員投入

[ 2014年7月25日 05:30 ]

<パナソニック・JR東日本>8回無死、JR東日本・畑中(右)は右越え同点ソロを放ち(左から)重谷、岩沢らナインとハイタッチ

都市対抗野球第7日・3回戦 JR東日本3―2パナソニック

(7月24日 東京ドーム)
 3回戦3試合が行われた。2年連続準優勝のJR東日本(東京都)は先発の関谷亮太(23)ら2投手が負傷交代するアクシデントに見舞われながら、総力戦でパナソニック(門真市)に逆転勝ち。3連覇を狙うJX―ENEOS(横浜市)もHonda鈴鹿(鈴鹿市)を逆転で下した。過去2年は決勝戦で対戦した両雄が、今大会は26日の準々決勝で激突する。西濃運輸(大垣市)も三菱重工神戸(神戸市)を破って8強入りした。

 重なったアクシデントも、劣勢も、総力戦ではね返した。JR東日本が底力を発揮したのは1点を追う8回だ。先頭・畑中が「こんなところで負けるわけにはいかない」と右中間席の中段に運ぶ同点ソロ。さらに1死一、三塁から1年目・影山が「つないでくれたチャンス。自分も次につなぐ気持ちでいった」と中前に勝ち越し打を放った。

 まさに非常事態だった。2回、先発・関谷が右肘に打球を受けて降板。6回には失策で逆転を許した上に、初戦の室蘭シャークス(室蘭市)戦で3回2/3完全救援の片山が左足をつってマウンドを降りた。投手の2枚看板が離脱。8回までにベンチ入りの6投手全員をつぎ込んで必死に耐えた。8回2死二塁で中前打されたが、影山がワンバウンドの好返球で追加 点を阻止。その裏の自身の決勝打につなげた。

 延長戦を含めた不測の事態に備えて、途中出場の内野手・嘉数に投手の準備もさせていた堀井哲也監督は「(7回まで)再三のチャンスをつぶして1点止まりと攻め方が悪かった」と反省。「2つのアクシデントをみんなでカバーした。底力を見せてくれた」と選手に感謝した。

 26日の準々決勝は過去2年、決勝で敗れている宿敵JX―ENEOSと激突する。3年ぶりの頂点へ、越えなければならない壁だ。関谷と片山は軽症のもようで「大丈夫だと信じている」と堀井監督。3年目・畑中は「2度悔しい思いをしているし全員の力で何としても勝ちたい」と宣言した。

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2014年7月25日のニュース