国学院久我山15年ぶり4強 4番・江川3打席連続タイムリー

[ 2014年7月24日 05:30 ]

<駒場学園・国学院久我山>7回無死三塁、右前適時打を放つ江川

西東京大会準々決勝 国学院久我山8-0駒場学園

(7月23日 神宮)
 西東京大会では国学院久我山が駒場学園を7回コールドで下し、99年以来15年ぶりの4強入りを決めた。

 おじいちゃんの助言を頭の中で思い出した。「コンパクトに、シャープに」。4―0の7回無死三塁、国学院久我山の4番・江川が追い込まれながら右前に強烈な適時打を放った。

 3回2死三塁から先制の中前打を放つと、5回にも中前適時打。チームを15年ぶりの4強に導く3打席連続タイムリーでの3打点に「走者がいる時は還すことだけを考えている。チームバッティングを心掛けた」と満足そうに振り返った。

 1球に対する集中力は、幼少時に叩き込まれた。千葉一高(現県千葉高)で甲子園に出場した祖父・隆之さん(77)から、小学校時代に毎日、自宅の庭でティー打撃を課された。「嫌な時もあったけど遊びに行く前もやっていた」と回想する。口酸っぱく言われた言葉が「コンパクトに、シャープに振れ」だった。

 1年夏からレギュラーに定着。最後の夏を前に、打撃フォームに改良を加えた。憧れの巨人・高橋由をまねし右足を高く上げていたが、大会直前にすり足打法に変えた。「目線がぶれずに打てる」と今夏は4試合で16打数9安打9打点、打率・563と打ちまくる。

 昨年8月に就任した24歳の尾崎直輝監督は「みんなが臆することなくやってくれている」と年が近い教え子たちを称えた。昨年末は千葉県の岩井海岸で4泊5日の合宿を行い、ナインは夜の砂浜で1000スイングをこなした。今大会は4試合で60安打38得点。センバツは11年に出場しているが、夏は91年以来、遠ざかる。猛打を武器に、23年ぶりの聖地を目指す。

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2014年7月24日のニュース