“足”でもぎ取った決勝点 巨人・鈴木「いい走塁ができた」

[ 2014年7月23日 21:50 ]

<神・巨>9回2死満塁、能見の暴投で生還した代走・鈴木

セ・リーグ 巨人3―2阪神

(7月15日 甲子園)
 阪神の勢いを止め、そして巨人の連敗を止めのは代走・鈴木の“足”だった。2―2の9回無死、右前打で出塁した亀井の代走として出場。長野の三振で1死後、村田の打席でニ盗に成功すると、阪神・能見の暴投で三塁へ進み、さらに2死満塁から再び能見の暴投で生還。これが決勝点となった。

 「(代走として)出るからには還ってくることが役目だと思っている。盗塁のサインも出ていたし、思い切っていくことができました」

 足のスペシャリスト。とはいえ、厳しい警戒の中での盗塁を決めることは簡単ではない。「ピッチャーとのタイミングのすり合せに時間がかかってしまった」と振り返ったように、長野の打席ではスタートを切ることができず、成功した二盗もタイミング的にはアウト。プロ18年目のベテランは「タイミング的には分が悪かったけど、自分のスライディングの技術が勝った。それも含めていい走塁ができたと思います」と胸を張った。

 相手バッテリーに与える心理的プレッシャーも大きく、結果的にタイムリーは出なかったものの、暴投で勝ち越し点をもぎ取った。「チームの勝利に貢献できてよかった。誰もが3連敗は許されないと思っていたので」と鈴木。負ければ、阪神に0・5ゲーム差と迫られた試合。価値ある1勝に笑みがこぼれた。

続きを表示

この記事のフォト

2014年7月23日のニュース