エルド連発!広島 今季延長戦7連勝は球団タイ記録

[ 2014年7月23日 05:30 ]

<ヤ・広>10回無死、2打席連発となるソロ本塁打を放つ広島・エルドレッド

セ・リーグ 広島7-4ヤクルト

(7月22日 神宮)
 同点で迎えた延長10回無死二塁。広島・丸がこん身のひと振りで試合を決めた。

 「久しぶりですね。“打った瞬間”は」。木谷の内角145キロ直球を捉えた打球は右翼席中段へ。7月の打率が4割を超える3番は「1点あればいい状況だったので、エルドレッドにつなげようと思っていた」とガッツポーズで喜びを表した。

 犠打のサインも考えられるケースだったが、ベンチの野村監督は微動だにしなかった。仮に走者を送っても、次打者のエルドレッドが勝負を避けられる可能性は十分。昨季、5個の犠打を記録した丸だが、今季は83試合を終えてゼロ。信頼に会心の一振りで応えた。

 本塁打キングの4番・エルドレッドも続いた。球場全体に丸の一発の余韻が残る中、木谷の変化球を豪快に左翼席へ放り込んだ。8回の同点弾に続く、2打席連発の32号に「打つべき球を打とうと思っていた」と満足げにうなずいた。

 この日は初回の堂林の先頭打者本塁打に始まり、同点、勝ち越し、ダメ押しは全て本塁打。今季2度目の1試合5発と派手な一発攻勢で、チーム本塁打は両リーグで唯一大台を超えて101本となった。

 「いいところでホームランが出たし、きょうは打者が頑張った」と野村監督。これで今季、延長戦は球団タイ記録の7連勝(1分け挟む)で、首位・巨人とは4ゲーム差。「延長のカープ」が後半戦もセ界を熱くする。

 ▼広島・堂林(八木から自身初の先頭打者弾)直球の切れがいい投手なので、振り負けないコンパクトなスイングを心掛けた。

 ▼広島・一岡(1軍復帰後初登板。2番手で1回を1安打無失点)何事も最初が大事だから、結果を出したかった。142、3キロでも質は上がっている。

 ≪キクマル圧巻 延長打率9割≫広島は延長10回無死から菊池が二塁打、丸が本塁打を放ち勝ち越し。今季延長戦はこれで1分けを挟み7連勝。広島が延長戦に開幕から無傷の7連勝は70、85年にマークして以来29年ぶり3度目の球団タイ記録だ。口火を切った菊池は今季延長戦で8打数7安打、丸は4打数4安打。2人合わせて12打数11安打、打率・917と驚異的な活躍を見せている。

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