投手今宮!全パ伊東監督がサプライズ予告 かつてはイチ登板も

[ 2014年7月19日 05:33 ]

<全パ・全セ>一塁に送球する今宮

マツダオールスターゲーム2014第2戦 全パ―全セ

(7月19日 甲子園)
 全パの伊東勤監督(51)が、19日のオールスター第2戦(甲子園)で「一応、サプライズを用意していますよ」と予告した。野手で選出された選手を投手として起用する可能性が高く、ソフトバンク・今宮が最有力候補とみられる。

 楽天・星野監督の辞退を受け、指揮を執ることが決まったのは本番からわずか4日前の14日。その後、関係者を通じ、他球団と選手起用法について話し合ってきた。

 ところが、第2戦で先発する日本ハム・大谷が中2日で臨むため1イニングに限定されたほか、コンディション面を理由に長いイニングを投げられないという意見が相次いだ。「投手が足りない。そのことで頭がいっぱい」と悩み、9イニングをまかなうために考えたプランが、野手の投手起用だった。

 中田(日本ハム)、糸井(オリックス)ら投手経験のある野手が複数いる中で、最有力候補に挙がるのが今宮だ。09年夏の甲子園で明豊(大分)のエースとして最速154キロをマーク。しかも、舞台は思い出の地・甲子園とあって、「もし実戦で投げるとなれば、高3以来です。また甲子園ですね」と笑みを浮かべ、腕をぶした。試合展開によっては、5年ぶりの「投手・今宮」が復活する可能性は高い。

 過去の球宴における野手のサプライズ登板といえば、96年第2戦のオリックス・イチロー(現ヤンキース)が有名で大きな話題となった。年に一度の夢の祭典ならではのサプライズ演出。今宮は第1戦で本職の遊撃手として先発出場した。迎える第2戦。マウンドから150キロを投げ、全セの打者を牛耳る姿を見てみたい。

 ▽今宮の明豊時代 1年時から投手と内野手(三塁・遊撃)を兼任。甲子園では08年春にエースとして、09年春、夏はリリーフで登板した。09年夏には最速154キロをマークしたが、準々決勝で春に続き菊池(現西武)擁する花巻東に敗れた。甲子園通算成績は6試合で0勝2敗、29回1/3で21奪三振、防御率5.22。

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