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岸「ウソだろー」プロ最速150キロ 力でねじ伏せ4奪三振

[ 2014年7月19日 05:30 ]

<全パ・全セ>全パ先発・岸

マツダオールスターゲーム2014第1戦 全パ0―7全セ

(7月18日 西武D)
 珍しく力でねじ伏せた。2回2死。全パ先発の西武・岸は6球全て直球を投げ込み、バレンティンを空振り三振。最後はプロ入り後、最速となる150キロをマークした。

 「勝負したい相手だったので思い切っていきました。抑えてやろうという強い気持ちでいった」

 この回、エルドレッド、キラからも三振を奪い、3者連続三振。2回を完全で計4三振を奪った。パの5投手ではただ一人無失点で自身2度目の敢闘選手賞に輝いた。右腕が猛烈に意識していたのが自身と同じ84年生まれのバレンティンだった。

 因縁があった。公式戦では17打数5安打で3本塁打を浴びている。今季は5月24日のヤクルト戦(西武ドーム)で、7回に左翼席に2ランを浴びた。その直後に降板。フルカウントからの8球目、スライダーを強引に引っ張られた。6回1/3を今季最多の6失点。いつもはクールな右腕がベンチで椅子を蹴り上げ、珍しく激高した。だからこそ「絶対に打たれたくない」と宣言し、夢舞台でリベンジを果たした。

 投球スタイルはいつもと違った。140キロ台の直球に、110キロ前後のカーブを織り交ぜて緩急を駆使するのが持ち味だが、この日は全25球で21球が直球だった。カーブはわずか1球。力で押した。東北学院大時代は最速152キロ。プロ8年目で一度も出していなかった150キロを3度も計測し「まさか…。ウソだろーと思った」と驚いた。

 プロ8年目の今季。5月2日のロッテ戦(QVCマリン)では史上78人目のノーヒットノーランを達成。12年に同じく大記録を達成した全セの前田健と堂々と投げ合った。自身3度目の出場で、初めて立った本拠地のマウンド。誰よりも大きな声援を浴び「緊張するかなと思ったけど、凄く楽しめた。(声援が)凄かった」とはにかんだ。

 今月15日の日本ハム戦(旭川)で103球を投げ、中2日での登板だった。球宴は他球団の選手との交流も楽しみの一つだが、岸はシーズン中の調整を徹底。練習後は雑談もせずにロッカーに戻り、コンディションを整えた。「中2日の方が体調がいいんじゃないですか。抑えることができたので楽しかった」。その顔には、西武のエースとしての風格が漂っていた。

 ▼全パ・伊東監督 完敗でした。点を取れなかった。投手陣は変化球でかわさず攻めの投球をしていた。あすは(打線が)パの意地を見せてほしい。

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