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赤ヘル旋風だ!エルド4打点MVPにマエケン快投、菊池V撃

[ 2014年7月19日 05:30 ]

<全パ・全セ>球宴の主役を張った広島勢(後列左から)一岡、キラ、堂林、丸、スラィリー、ミコライオ(前列左から)ホームランガールの中島結香さん、伊藤里奈さん、前田健、野村監督、エルドレッド、菊池(

マツダオールスターゲーム2014第1戦 全セ7―0全パ

(7月18日 西武D)
 新・赤ヘル旋風だ。「マツダオールスターゲーム2014」は18日、西武ドームで第1戦を行い、全セが全パに7―0で快勝。初出場した広島のブラッド・エルドレッド内野手(34)が7回に右中間2ランを放つなど、4打数3安打4打点の大活躍でMVPを獲得した。広島は12球団最多の8人が選ばれ、ファン投票1位の6人が先発出場。エルドレッドを中心に計8安打5打点で全セの打線を引っ張った。19日の第2戦は甲子園で行われる。

 夢のようだ。こんなシーンが訪れるなんて。MVPのお立ち台にエルドレッドが誇らしげに立っている。トレードマークのブロンドの長い髪とひげに汗が光っていた。

 「こんな大勢のファンの前でうれしい。初めての球宴でこのような打撃ができたのはいい経験」

 真っ赤に染まった夏の祭典。その象徴が広島の助っ人だった。2回の空振り三振の後、2打席連続タイムリーを放ち、迎えた7回2死二塁。日本ハム・クロッタの2球目、外角に甘く入った151キロを完璧に捉えた。打球は右中間へ。大歓声の中をゆっくりとスタンドへ舞い降りた。「予想通りの球が来て、いい感じで捉えられた」。来日3年目で初の球宴出場をつかむまでになった打撃の極意が、そこにあった。

 その打席の初球内角に食い込むボールが自打球になった。左かかとを直撃。もんどりうって崩れ落ちると同時に、狙い球を絞り込んだ。「痛かったけど、クロッタの一番いい球はシンカー。(その球をファウルしたから)次は外の甘めが必ず来ると思った」。激痛に耐えながら、鋭い読みと対応力が生んだ球宴MVP決定弾だった。

 野村監督が「今まで見たことないくらい真面目な選手」というエルドレッド。オールスター戦は米マイナー時代に4度選出されたが直前に昇格するなどして一度も出場していない。「夢のチームの戦いは幼い頃から特別なものだった」。憧れの選手はブレーブスなどで活躍しメジャー通算398本塁打を放ったデール・マーフィー。「何事にも全力で臨むプレースタイルが好きだった」。ひたむきに練習し、試合では全てのプレーに全力を尽くすエルドレッドの原点だ。お祭りの球宴でも激痛に耐えて打った一発が全てを物語る。

 ホームランダービーでも計8発で優勝して賞金50万円ゲット。MVPの賞金と合わせて計350万円は「子供の大学資金に」と堅実な助っ人はこう続ける。「広島から選ばれた選手がみんな活躍した。チームとしてもいいゲームだった」。広島勢で計8安打5打点。投げてはエース前田健、一岡も好投した。選手時代以来16年ぶりの球宴となった野村監督も「後半戦へ向けて士気が高まればいい」と笑う。

 39年前の75年球宴。山本浩、衣笠らで赤ヘル旋風を起こし初優勝した時も前半戦は今年と同じ3位だった。後半戦の逆襲をエルドレッドが予感させていた。

 ▼日本ハム・クロッタ(エルドレッドに一発を浴びて)彼は親友だから、内角は攻められなかった。でも、あのホームランでMVPが決まったんだから、300万円のうち、少しはもらいたいね。

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