首位なのに…巨人 球宴第1戦では史上初スタメン0人

[ 2014年7月18日 05:30 ]

全セの指揮を執る巨人の原監督

マツダオールスターゲーム2014第1戦 全セ―全パ

(7月18日 西武D)
 球宴史上初の事態だ!全セを指揮する巨人・原監督が自ら披露した第1戦の先発メンバー。先発の前田健を含めて広島勢が6人も入ったが、その一方で巨人の選手は一人もいなかった。理由をこう説明した。

 「第1戦の先発メンバーはファン投票を重視した。2戦目は、その時の状態のいい人をと考えている。現時点では流動的です」

 巨人では捕手の阿部がファン投票で選出され、選手間投票でも1位となった。セ・リーグの顔でもある存在だが、「慎之助(阿部)は2戦目の先発マスクと考えています」と藤浪とバッテリーを組ませる考えで、中日の谷繁兼任監督を起用。村田、坂本の常連組もベンチスタートとなる。

 多くのスターを輩出してきた球界の盟主が第1戦の先発メンバーに一人も名を連ねないのは、51年に始まった球宴で初めてのこと。巨人は2位・阪神に3・5ゲーム差をつけて前半戦を首位でターンしているだけに、異例中の異例といえる。

 最近では、やはり原監督が率いた09年の第2戦(マツダ)で巨人選手の先発ゼロがあったが、それは地域性を考えて、広島、中日、阪神の選手を優先したもの。今年の第1戦は西武ドームだけに、関東球団の選手を出場させるのが定石だが、「ファンの方の夢の球宴ですし、ファン投票で1番という人を中心に」との原監督の思いが、そこにある。

 その中で先発メンバーは8番まで左右ジグザグに組んだ。投手も先発の前田健から左右交互に継投を予定する。原監督は「勝ちにいくか」の問いに力強くうなずいた。 

 ≪第1戦の先発に巨人勢が不在となれば史上初≫過去のオールスターで巨人選手が先発メンバーに1人もいなかったのは、93年第2戦(神戸)、99年第3戦(倉敷)、09年第2戦(マツダ)の3度だけ。いずれも第2戦以降となっており、第1戦の先発に巨人勢が不在となれば史上初。

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2014年7月18日のニュース