小久保ジャパン 異例の「中心」6選手発表 中田は4番固定

[ 2014年7月18日 05:30 ]

小久保監督(中央)と代表に選ばれた(左から)坂本、嶋、糸井、、金子、前田健、中田

 侍ジャパンの小久保裕紀監督(42)は17日、都内で記者会見し、11月に行われる日米野球の第1次選考選手として広島・前田健太投手(26)ら6選手を選出したと発表した。8年ぶりに開催される日米野球に向けて中心選手を異例の早期選出。2017年開催予定の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を見据え、4番には日本ハム・中田翔内野手(25)を固定し、MLBオールスターに真剣勝負を挑む。

 本番まであと4カ月もある。シーズン前半戦を終えたばかりで、まず6選手を選んだ。小久保監督のチーム編成への高い意識がそこにある。

 「過去の日米野球はどちらかといえば親善試合だった。でも、今回は真剣勝負で勝ちにいく。17年WBCへ強化試合の意味合いが強い。この6人は“中心になってやってほしい”という要望を快く受けてもらった」

 小久保ジャパンの最大の目標は3年後の世界一奪還。そのスタートとなる日米野球は、過去のそれと意味が違う。かつては所属チームごとのユニホームだったが、今回は侍ユニホーム。小久保監督は「代表は背負うものがある」と続けた。日の丸の自覚、そして強化と育成。それを球界全体に意識付けするための早期選出であり、3年後に中心となる「6人の侍」に対して「レギュラーシーズン最優先だが、同時に代表の自覚を持ってほしい」とも注文した。

 残るメンバー選考はシーズン後だが、小久保監督は早くも4番に中田を指名した。昨年11月の台湾戦でも4番に起用。「日本人で一番遠くへ飛ばせる打者。4番は長距離砲というのが僕の考え」と言い切った。前田健、金子は投手陣の中心、走攻守で外野は糸井、内野は坂本が引っ張り、嶋がチームをまとめる。そして不動の主砲・中田は「素直にうれしいし、今から興奮している。ホームランを1本でも2本でも打ちたい。メジャーの投手の力に負けない力で打ち返したい」と意気込んだ。

 初の日米野球が行われてから81年。メジャーと真剣勝負で侍ジャパンは世界一へ走りだす。

 ▽前回の日米野球 06年に全5試合で開催され、全米選抜が1934年以来、72年ぶりの全勝(5連勝)を達成した。MVPは日米野球タイ記録の4本塁打を放った、この年ナ・リーグ本塁打、打点2冠王のハワード(フィリーズ)。井口(ホワイトソックス)、城島(マリナーズ)が全米の一員として来日。日本は井川(阪神)、和田(ソフトバンク)、阿部(巨人)、村田(横浜)、青木(ヤクルト)らが出場していた。

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2014年7月18日のニュース