鳥谷 初回いきなり3ラン!10年連続100安打到達 後半戦へ弾み

[ 2014年7月16日 07:18 ]

<中・神>1回無死一、二塁、鳥谷は右中間6号先制3ランを放つ

セ・リーグ 阪神8―1中日

(7月15日 ナゴヤD)
 痛烈な先制パンチだった。初回から好機が到来。上本の中前打、続く大和が四球を選んだ無死一、二塁からの第1打席。2ボール1ストライクから2球連続でバットを振った。結果はファウル。しかし先発の雄太が投じた6球目の甘い速球を阪神・鳥谷が完璧に仕留めた。
 

 「つないでいこうと打席に入りました。(外野の間を)抜けてくれと思いましたけど、たまたまホームランになってくれました。先制できてよかったです」

 快音を残した大飛球は右中間スタンドに着弾。6月8日のソフトバンク戦(甲子園)以来、24試合ぶりの一発は先制の6号3ランだ。これで入団2年目から10年連続の100安打達成となった。今季3本目となる1打席目での本塁打。前日14日の中日戦でも初回に適時打を放っている。

 「チャンスだったんで、どんどん振って行こうと思った。それ(藤浪の援護になったか)はわからないけど…。とにかく勝てたことが良かった」

 連敗阻止への突破口を開いたのは明らかだった。夏場に強い男が本領を発揮。雄太相手には今季は無安打だった。また右投手との対戦成績は打率・352、4本塁打で好成績を残していた。その一方で、左投手は打率・250、1本塁打と低迷。左右の投手別データには明確な差があった。しかし、この夜は難敵左腕から本塁打を記録。また打席別の打率がもっとも低かった第1打席で放ってみせた。それは着実に状態が上がってきていることを証明する一撃となった。

 「もちろん何とか勝てるようにしたい」

 球宴まで残り1試合だ。後半戦への弾みをつける意味でも白星フィニッシュが必要不可欠。これで7月は12試合を消化して打率・367をキープしている。頼れる夏男は健在だ。暑さとともに状態を上げてくる虎のキャプテンが和田阪神の中心にいる。

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2014年7月16日のニュース