森福 左対左も“冷静新着” 大松を狙い通りの三振斬り!

[ 2014年7月16日 05:30 ]

<ロ・ソ>10回から登板した森福

パ・リーグ ソフトバンク3―3ロッテ

(7月15日 QVCマリン)
 最後は“冷静沈着”だった。ソフトバンクは9回2死からハフマンの打球を左腕に受けた守護神サファテが同点に追いつかれ、もつれた延長10回2死二塁。ソフトバンク・秋山監督はマウンドの左腕・森福へ超異例の指示を出した。右打者の今江、井口への連続敬遠だ。1点も与えられない場面だったとはいえ、わざわざ三塁へ走者を進める大胆な勝負手。2死満塁、左打者大松を123キロスライダーで狙い通りの空振り三振に斬り、最大のピンチを切り抜けた。

 右打者の今江、井口への連続敬遠だ。1点も与えられない場面だったとはいえ、わざわざ三塁へ走者を進める大胆な勝負手。2死満塁、左打者大松を123キロスライダーで狙い通りの空振り三振に斬り、最大のピンチを切り抜けた。

 「森福はよく、頑張ったよ」と指揮官。ただ4イニング前には激高し、あわや乱闘寸前だった。6回2死二塁、2番手・森がサブローの左足付近へ与えた死球が発端だ。前夜、ブラゼルへの頭部死球が遺恨を残し、2試合で4つ目の死球と指を4本立てて、詰め寄る伊東監督に一歩も引かずに言い合った。

 ともに西武黄金期を支えた伊東は同学年であり、同郷。80年熊本県大会決勝では甲子園を争った間柄だが「真剣勝負でやっている。選手もいいかげんにやってるわけじゃないんだ」と指揮官。内角を遠慮しては勝利には近づけない。だからこそ、体を張り、ルーキー右腕をかばった。

 3度追いつかれながらも4時間32分の激闘の末につかんだ引き分けで2位・オリックスとのゲーム差は0・5とじわり広がった。16日は前半戦の締めくくり。「総力戦でいかないかん」と秋山監督。勝って05年以来の単独首位ターンを決めるつもりだ。

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2014年7月16日のニュース