楽天・藤田 背走好捕は外野手の動き確認から

[ 2014年7月15日 05:30 ]

<オ・楽>5回無死、ペーニャの二塁後方への打球を背走しながら好捕する藤田

パ・リーグ 楽天2-1オリックス

(7月14日 京セラD)
 昨季ゴールデングラブを獲得した楽天・藤田の技が凝縮されたプレーだ。

 1点リードの5回、ペーニャの二塁後方への打球を背走しながら好捕。勝利投手の権利を得るイニングの先頭打者だっただけに塩見も「ホンマにあのプレーは大きかったです」と頭を下げた。

 背走する打球に対し、藤田が最初に心掛けるのは外野手の動きの確認。「“外野手には捕れない”と判断したら、予想落下地点に向かっている速度を上げる」と言う。内野手と外野手の接触プレーの危険性を消すことで一直線に落下地点を目指して走ることができる。

 そして今回は打球の「回転」までインプットした。ペーニャが外角球を泳ぎながら打ったことで、打球には上から見て時計回りに強烈な横回転がかかっていた。そこでグラブを大きく広げて落下を待ったのだ。「グラブで取るのではなく、当てて回転を殺すイメージでした」。時間にしてわずか数秒。藤田の頭脳は「捕球」という目的に向けてフル回転していた。

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2014年7月15日のニュース