谷繁監督 抗議で判定覆った 併殺一転タイムリー、5割復帰

[ 2014年7月15日 05:30 ]

<中・神>8回1死一、三塁、和田の打球がノーバウンドのアウトと判定され東一塁塁審(左)に抗議する谷繁監督

セ・リーグ 中日8-4阪神

(7月14日 ナゴヤD)
 タイムリーと思った打球が、併殺で一瞬にしてチェンジ。納得できない中日・谷繁兼任監督はすぐに一塁ベンチを飛び出し、東一塁塁審に猛抗議した。2点リードの8回1死一、三塁でのプレーだ。

 和田の右前へのライナー性の打球に福留が猛チャージし、地面スレスレでグラブを差し出した。ショートバウンドで捕球したと判断したのか、福留は一塁走者の封殺を狙って二塁に送球したが、東塁審はダイレクト捕球としてアウトを宣告。このため二塁から一塁に転送されて併殺となり、阪神ナインは駆け足でベンチへと引き揚げた。

 「ベンチから見ていてワンバウンドしたように見えたから、抗議に行った」と谷繁兼任監督。打った和田も「ワンバウンド!」と主張した。すぐさま審判団が協議した結果、「安打」に判定が覆り、三塁走者の生還も認められた。この後、森野も中越え2点適時二塁打。9回に反撃を受けただけに、判定が覆ったことによる、この回の3点が大きかった。

 前日に右肘の張りを訴えたルナと、リードオフマンの大島が欠場。ルナに代わって4番に入り、3安打と活躍した和田は「アウトと言ったし、諦めていたんだけど。案外、簡単に判定が覆ったなあ」とニヤリと笑った。大島の代役・藤井も2回に1号3ランを放つなど、チーム一丸の逆転劇で勝率も5割に復帰。谷繁兼任監督も「全員が後ろにつなげる気持ちでやってくれている」と喜んだ。

 ▼阪神・福留(8回の捕球について)俺には分からない。

 ▼中日・朝倉(5回2失点で、ナゴヤドームでは4年ぶり勝利)なかなか勝っていないとは思っていたけど、4年も勝ててないとは。

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