拓大紅陵 銚子商に競り勝ち 今夏で勇退の小枝監督ニンマリ

[ 2014年7月14日 05:30 ]

<銚子商・拓大紅陵>勝利し笑顔で沢村部長(手前)と握手する拓大紅陵の小枝監督

千葉大会2回戦 拓大紅陵3―1銚子商

(7月13日 ゼットエー)
 名将、最後の夏。2回戦で激突した銚子商との強豪校対決を制した拓大紅陵の小枝監督は「強い相手に選手がよくやってくれた」とねぎらった。

 徹底した采配が功を奏した。序盤、相手先発・林が低めに集めるスライダーにてこずった。3回攻撃前。指揮官は低めのスライダーを捨てることを指示し「その結果、ストライクになってもいい。手を出すな」と伝えた。この回、先頭の主将の小川が四球を選び、浅海が送って1死二塁。ここで3番の笠原が一塁強襲安打を放ち、処理をもたつく間に小川が先制のホームを踏んだ。5、8回にも1点ずつを加え、エース山岡が2安打で1失点完投。「丁寧に投げられた。監督に恩返しがしたい」と力強く言った。

 小枝監督は82年に就任し、春夏通算9度の甲子園出場。92年夏には準優勝に導いた。今大会限りで退任するため、選手の合言葉は「監督を甲子園に」――。小川主将は「監督の勇退が決まってから1つのプレーを大事にやるようになった。その結果が出た」という。12年ぶりの夏の甲子園へ、小枝監督は「最後の夏という意識はもちろんあるが、それとは関係なく選手の力を精いっぱい発揮させたい」と誓った。

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2014年7月14日のニュース