梶谷 サイクル超えちゃった弾 残り二塁打もギリギリでフェンス越え

[ 2014年7月12日 05:30 ]

<ヤ・D>8回1死二塁、梶谷は2ランを放ち生還

セ・リーグ DeNA10-1ヤクルト

(7月11日 神宮)
 満面の笑み、ではなかった。会心のダメ押し本塁打にもDeNAベンチ、そして打った梶谷も苦笑いが交じる。8回1死二塁。二塁打が出ればサイクル安打の場面で捉えた打球は左中間へ。抜ければ二塁打…。しかし、フェンスをギリギリで越えて、この試合2本目の9号2ランとなった。

 「打った瞬間、入ってくれと思いました。正直、二塁打よりホームランの方がうれしい」

 狭いと言われる神宮球場以外なら、記録が達成されていたかもしれない。中畑監督は「凄いよな。でも入っちゃったんだよ」と悔しがったが、梶谷は淡々としたもの。過去62人(66度)しか成し遂げていない偉業より、長距離打者に育ちつつある中での「サイクル超え」の一発を喜んだ。

 昨季は8月以降に16本塁打を放ってブレーク。今季は開幕から3番を担ったが、好調時のフォームを取り戻せず悩んだ。左膝裏痛も発症。疲労も蓄積し、広島遠征の際に新幹線を乗り過ごして山口に着いていたこともある。軽めの900グラムのバットに替えても思うような結果が出なかったが、故障が癒えた6月中旬から本来の920グラムに戻し、昨季の感覚を取り戻しつつある。

 この日は4試合ぶりに1番で出場。初回、初球を左中間三塁打してチームも自身も勢いづけた。2回に左前打すると、4回は5月9日のヤクルト戦(横浜)以来、約2カ月ぶりの右越え8号ソロ。そして8回には今季2度目の1試合2発。9回に味方打線が2死から2得点し、思わぬ第6打席が回ってきたが、今度は二塁走者を還す右前適時打に「意識はしたけど、そう簡単に達成できる記録じゃない。いずれ一度はやりたい」と笑った。

 プロ入り2度目の5安打で20安打10得点の大勝を演出。チームは最下位を脱出し、梶谷の復調とともに上昇していく。

 ≪12年ブランコ以来≫梶谷(D)が自身2度目となる1試合5安打。サイクル安打に二塁打を残すだけだったが、その後の安打は本塁打と単打。記録に王手をかけながら、残した安打より大きい長打で逃したのは12年5月9日ヤクルト戦のブランコ(中=本、単、二、本)以来。00年以降では他に01年5月23日ヤクルト戦の松井(巨=本、三、二、二)、同年6月22日ダイエー戦の吉岡(近鉄=単、三、本、本、単)がいる。なおチームは毎回の20安打。DeNAの1試合20安打以上は昨年8月11日ヤクルト戦で21安打して以来だが、毎回の20安打以上は大洋時代の90年9月13日中日戦(21安打)以来24年ぶり。

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