東京Dのケガから103日…西岡どやっ!内野5人シフト破り打

[ 2014年7月12日 05:30 ]

<巨・神>6回1死二、三塁、2点適時二塁打を放った西岡はベンチに向かってガッツポーズ

セ・リーグ 阪神12-5巨人

(7月11日 東京D)
 痛快!8連勝や!阪神は11日、首位・巨人に快勝し、07年以来、7年ぶりの8連勝をマークした。同点の6回に勝ち越すと、代打・西岡剛内野手(29)が、相手の奇策「内野5人シフト」をあざ笑うかのような中堅への2点適時打。3月30日の巨人戦で肋骨骨折などの重傷を負った東京ドームの悪夢を自らのバットで振り払った。チームは広島を抜いて2位に浮上し、前半戦の貯金ターンを決めた。

 二塁塁上で高々と左腕を突き上げた。3月30日、東京ドームから救急搬送される際にファンへ向けて掲げたその左腕とは、力強さが全然違った。6回、2点を勝ち越し、なお1死二、三塁で、和田政権初の8連勝を決定づける2点適時二塁打。通常ではあり得ない「無人の中堅」へ、西岡の魂の一打は飛んでいった。

 「あれ(シフト)を気にしてしまうと、相手の術中にはまる。配球的にも詰まらせてくると思った。変わったポジショニングだったけど、外野は3人いると思って、無心でバットを振った」

 福留と交錯し、肋骨骨折などの重傷を負ったあの日から103日。今成の代打として、東京ドームにその名がコールされた。2ボール2ストライクとなった時点で、巨人・原監督は左翼の亀井を三遊間へ配する「内野5人」の変則シフトを敷いてきたが、1球ファウルを挟んだ6球目の内角直球をがら空きのセンターへ運んだ。6月27日の中日戦(甲子園)で3カ月ぶりに復帰後、初めての打点だった。

 3カ月に及んだリハビリ生活。自分のことで精いっぱいのはずなのに、積極的に若手に激励の言葉をかけた。6月上旬、打撃不振にあえいでいた大和には「オレがセンター守るぞ!」と気合を入れ、今成にはテレビ中継を見て後日、それとなく助言した。1軍からなかなか声がかからなかった伊藤隼らにはプロとしての心構えを厳しく説きながらも、最後は「絶対腐るな」と背中を押した。

 そして、ヒーローインタビューを受けた西岡は阪神ファンだけではなく、巨人ファンにもメッセージを伝えた。

 「ケガをして戻ってこられたんですけど、この場を借りて一番のファンである阪神ファンに感謝したい。巨人ファンの方も僕の背中を支えてくれたことに感謝したい」

 西岡の復活の一打でさらに活気づいた打線は、3発を含む16安打で12点。チームは2位に浮上し、首位・巨人に3・5ゲーム差と迫った。「初めてチームに貢献できた。これからがスタートだと思っています」。人生最大の苦境を乗り越えた男は、東京ドームから、また走りだす。

 ▽西岡の負傷VTR 3月30日の巨人戦(東京ドーム)で2回に大竹の二塁後方への打球を追い、右翼・福留と激しく交錯。宙に浮き、後頭部から落ちた。そのまま動けずグラウンド内に救急車が乗り入れる事態となった=写真。搬送の際には「頑張れ西岡!」のコールに左拳を突き上げて応えた。検査では脳に異常はなく、鼻骨骨折、左肩鎖関節の軽い脱臼、胸部打撲、左右第1肋骨骨折と診断された。

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