金子、粘った!“幻の三重殺”にも気落ちせず自身6連勝で8勝目

[ 2014年7月10日 22:30 ]

<ソ・オ>4回無死満塁、明石の一ゴロをめぐり審判に抗議する森脇監督(左)

パ・リーグ オリックス6―5ソフトバンク

(7月10日 ヤフオクD)
 オリックスのエース・金子が8回を8安打4失点と苦しみながらも、打線の援護もあり自身6連勝で今季8勝目。ソフトバンクとの首位攻防戦に勝ち越し、チームを再び首位に押し上げた。

 「大事な試合だと分かっていた。チームとして負け越したくなかったし、自分も負けたくなかったので自然と気持ちが入った」。

 微妙な判定にも大崩れしなかった。1点リードで迎えた4回。3連打で同点とされ、さらに四球で無死満塁のピンチを背負った。続く明石は一塁へのライナー性の打球。これをキャッチしたT―岡田は、ノーバウンド捕球として一塁ベースを踏み、本塁へ送球。三走・李大浩は本塁を駆け抜けたが、捕手・伊藤は三塁に送球し、三塁手・ヘルマンはベースを踏んでアウトをアピールした。T―岡田がノーバウンド捕球なら三重殺となる場面だったが、明石の打球に対する判定はショートバウンドでの捕球で一ゴロに。森脇監督の抗議も実らず、なおも1死一、二塁でプレー再開となった。

 判定をめぐり約6分間の中断。それでも金子は後続を打ち取り、この回を2失点で切り抜けた。この場面について、金子は試合後「まだVTRを見ていないので何とも言えないが、自分では冷静に投げられたと思う。満塁にしてしまったのは自分。バッター勝負と切り替えられたので、ある程度いい結果が出た」と振り返った。

 球数が100球を超えた8回にさらに2点を失ったが、チームは逃げ切って自身の連勝は6に伸びた。「自分が投げる試合で負けたくない。ここ最近はそれが続いているのでいいと思う」。エースとしてライバルを直接倒す勝利に、金子は胸を張っていた。

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