イチロー2戦連続3安打 らしさも復活「そんなこと説明いりますかね」

[ 2014年7月9日 05:30 ]

<インディアンス・ヤンキース>3回、タイムリー内野安打を放つイチロー(AP)

ア・リーグ ヤンキース5―3インディアンス

(7月7日 クリーブランド)
 常に試合に出て、常に塁に出る。これが本来の姿だ。ヤンキースのイチローが、2試合連続の3安打をマークした。

 「そんなこと、説明いりますかね」。試合後、笑みもなくクールに語るあたりにも、らしさが戻ってきた。12年9月19日のブルージェイズ戦のダブルヘッダーで3安打、4安打と記録して以来の固め打ちだ。

 3点リードの3回1死一、三塁。左腕クロケットのスライダーを引っ掛けるように一塁方向に転がすと、ベースカバーに入ろうとした投手と二塁手よりも素早く駆け抜けた。併殺を避ける打撃が奏功し、貴重なタイムリー内野安打に。試合の流れを引き寄せた一打を「結果として、だと思いますね」と話した。

 前日の3安打は全て右投手からの左前打。この日は40歳でも衰えない快足を披露し、左腕から2安打した。7月の成績は7試合で打率・391(23打数9安打)とし、シーズンの打率は・304で出場10試合ぶりに3割へ復帰。ジョー・ジラルディ監督も「イチローの打撃が良くなっている」と満足げに話した。

 前日はソリアーノが戦力外となり、この日はベルトランが右膝に痛みを訴えて欠場し、今後の出場が流動的となった。イチローへの依存度は増すばかりで、前半戦の残り6試合もスタメン出場が濃厚。ヤ軍の巻き返しには、背番号31の安打量産が欠かせない。

 ≪通算249度目≫イチローの1試合3安打以上は今季3度目で、メジャーでは通算249度目。年間で最も多かったのが大リーグ記録のシーズン262安打を放った04年の34度で、最も少なかったのは11年の8度。昨年は9度記録したが2試合連続はなかった。

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2014年7月9日のニュース