EXILE球児 踊るように走った!逆転三塁打 数年前スカウトされた

[ 2014年7月9日 05:30 ]

<葛西南・蒲田>葛西南の水谷

東東京大会1回戦 都葛西南10―3都蒲田

(7月8日 神宮)
 第96回全国高校野球選手権大会(8月9日から15日間、甲子園)の地方大会は8日、10大会で68試合が行われた。東東京大会では都葛西南が都蒲田を10―3の7回コールドで下し、2回戦進出。EXILEのオーディションを受けた経験を持つイケメン球児・水谷優希内野手(2年)が逆転を演出する中越え三塁打を放った。山梨大会の開幕戦では部員14人の増穂商が富士北稜を破り、10年ぶりの夏1勝を挙げた。9日は9大会で57試合が行われる。

 梅雨の合間に神宮に昇ったしゃく熱の太陽。その「スポットライト」を浴びたのは、都葛西南の背番号15を背負ったイケメン2年生・水谷だった。

 「力を入れないでセンター前を意識しました。いつも通りのバッティングができました」

 1―3で迎えた4回1死二塁。中堅手の頭上を越える打球を放つと、踊るように走った。三塁まで達し、さらに中継が乱れる間に一気に同点のホームを踏んだ。その後も打線がつながり、逆転での7回コールド発進の火付け役になった。

 1メートル68と上背はないが、生田斗真に似た甘いマスク。数年前、EXILEが東京ドームで行ったライブを観賞後、同グループの関係者からスカウトされた。イケメンぶりが目に留まった。「歩いていたら声を掛けられて、オーディションを受けたんです」。1次審査ではEXILEの「エンジェル」を熱唱。結果は落選だったが、高校球児では経験できない舞台に立ったことで、精神面で成長できたという。4回の守備から途中出場し、最初の打席のファーストスイングがタイムリー三塁打。集中力にも磨きがかかった。

 試合前には「ライジング・サン」を聴いて気持ちを高ぶらせた。オーディションからメンバーに加入した憧れのイケメン、TAKAHIROが歌う「♪So Rising Sun 陽はまたのぼってゆく…」という歌詞を胸に刻み、躍動した。

 海を愛し、サーフィンが趣味という17歳。将来の夢は「海猿に影響されて」海上保安官になることだ。その前に目いっぱい打ち込むと決めている高校野球。今夏のチームスローガンは「全力疾走、全力発声」。マイクはいらない。都立のイケメン君には、勝利の雄叫びを何度でも絶叫できるチャンスが広がっている。

 ◆水谷 優希(みずたに・ゆうき)1997年(平9)4月9日、東京都生まれの17歳。小3から野球を始め、二之江中では捕手。都葛西南1年秋に投手に転向したが、現在は内野手に専念。50メートルは6秒8。1メートル68、61キロ。右投げ右打ち。

 ▽EXILE 99年にパフォーマー・HIROを中心に「J Soul Brothers」を結成した。01年に新ボーカリスト・ATSUSHI、SHUNを加えてユニット名を改名。03年の「Choo Choo TRAIN」の大ヒットで人気を確立した。06年9月には武道館でボーカルバトル・オーディションを行い、TAKAHIROが加入。今年4月のオーディションでは5人が選出され、現在のメンバーは19人。

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